鬼になりましたが何か？(泣)【鬼滅の刃】

参拾 ページ33

「藤の花の家紋？」



向かった先には、門に大きく藤の花の家紋が描かれた、大きな家があった。


そして門から優しそうなお婆さんが出てきた。


伊之助がお婆さんの頭つんつんしたり、兄さんがお婆さんをお化けだのなんだの、炭治郎さんがそんな二人を叱るという、なんともまぁ騒がしかった。


…………てか思ったんだけどあれ、あれこれワイの需要は？？


ただ竹咥えてつったっとるだけやんけ私。嘘でしょえっもしかして私お荷物？？？



お婆さんはその後、お医者さんも呼んでくれた。


そこで判明したことは、みんなしっかり肋が折れていた、ということ。


兄さん二本、炭治郎さん三本、伊之助が四本折れていたそう。


一番折れている数が多い伊之助、しかし頭のほうが痛いらしい。

まぁだってあれだもんね、脳震盪起こすほどの強力な頭突きを喰らったんだもんね…………肋とかどうでもいいよね……(哀れみの目)



炭治郎さんは、伊之助に頭突きしたことを謝った。


(………あれ？肋は？あれ？？炭治郎さん肋四本折ったよね？いや脳震盪のほうが深刻…？？？)




だが、伊之助は兄さんをボカスカボカスカ殴る蹴るをしたことを謝っていない。というかあれされた後で普通に関われる兄さんやばくね？？案外鋼だよなこの人。



「謝れよ！！」



「断る！！」



「謝るんだ！！」



「断る！！！」



という言い争い(？)を大人の対応()で無視しながら、箱を見つめる。


……たしか、ここには、鬼が……



炭治郎さんとツンデレ兄さんの会話(？)が終わり、なんか気まずい雰囲気になったところで…


かたかたっ、と、私が見ていた箱から音が鳴った。


えっ、えっっまっ、ちょっっっっと待ってタンマ！！！たんましよう(？)ほんと、ねえ！！


もしかしたら出てきた瞬間ワイのこと襲うかもしれへんやん！？！？！？？！



「うわっうわっ！！えっ？！出てこようとしてる！！出てこようとしてる！！」



「大丈夫だ」



ねぇちょっとうるさいよ深夜だし鬼が出てくるかもしれないじゃない！？！？


ギィィィ、と箱の戸が少し開いた。


あああっ隙間あああ


隙間って本当怖いよね、しかもその隙間の奥が真っ暗とかもうそれほんと凄いじゃない？！(落ち着け)



「まままま守って！！俺を守って！！伊之助でもいいから！！」



「こっち来んな！！」



「ギャウッ」



いや騒がしいなやめて！？！？

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