鬼になりましたが何か？(泣)【鬼滅の刃】

廿参 ページ26

「アﾞーーーーッ(汚い高音)来ないでェ！！来ないでくれぇ！！！やめてーーーーッ！！！」



はい出ました、兄さんお得意の(？)汚い高音。


普通の人なら耳を塞ぎたくなるだろうね、でも私ほら、妹だからほら、慣れちゃったよね()



「善逸さん立って！！」


「はあああ！！膝にきてる恐怖が8割膝に！！」



じゃあ残りの2割はどこに…？？


手？腕？もしかして頭…？(？)



「ふふ二人とも、おおおお俺のことは置いて行け、逃げるんだ！！」


「そんなことできない！！」


『むーー！！』


「！！！！！！」



俺のことは置いていけーーとかいってほんとに置いて行ったら絶対死ぬやつじゃんやだよそんなの！！


なあ、ここでﾀﾋったら師匠と私が悲しむよ主に私が！！


兄弟子は知らんあいつは知らんとにかくやめろみんな悲しむからああああ



「ぐひひっお前の脳髄を耳からぢゅるりと啜ってやるぞォ」



………あ


倒れたな、きたな兄さんスーパーゼンイツフィーバータイムだな？？



「善逸さん！？善いっ…」



……そりゃあ驚くよなぁ、こんな危機的状況で寝るやつとかいないし意味わかんないよなぁ



「わあああ！！善逸さん起きてよ！！」



正一くんがそういうと、物凄い速度でこちらへ向かっていた舌がぶつんと切れ、地面に落ちる。


……これ、起きたらどんな反応するのかな。


兄さんが正一くんの前に庇うように立ってから、某・霹靂の構えをする。


これなぁ、雷みたいでかっこいいんだよなぁ



………兄さんも、他の型使えたらな。


あいつ(・・・)みたいに、使えたら…


あいつがなんであんなにできるんだろ、あんなやつただの……


知らないくせに、裏であいつの陰口言われてるのを我慢できなくて…あいつのために兄さんは殴っちゃったのに。

……ほんとは尊敬されてるのに、大切にされてるのに…なのに、なのに……



「霹靂一閃」


『！』



…いけない、過去に浸りすぎたかな。

…浸るという言い方はちょっと違うかな……


早いな、すごいな…

……あいつが壱ノ型使えてたとしたら…きっとあんな風にはならなかったんだろうな…


あんな風に、兄さんを嫌ったりは…しなかったんだろうな……

…違うか、まず兄さんがいる時点で…兄さんと私がいる時点で、もう嫌われちゃうのか。


……私だって最初は、一緒にいたかったし尊敬してたのに。



「こんな強いなら最初に言っといてよ〜〜〜」



…大丈夫だよね


兄さんは、あいつより強い。

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