善「兄が柱だしめちゃくちゃ美少女な件について」

参拾弐 ページ33

炭治郎side



「伊之助ーっ!伊之助!!伊之助!!しっかりしろ!!伊之助!!」



心臓に手を当てると、心音が弱くなっていった



毒をなんとかしないと…！




陽の光は…まだ夜は明けないし



しのぶさんに鴉を…いや、遅すぎる



今なんとかしなければ伊之助たちが死んでしまう



なんで俺は助かったんだ？なんで俺だけ……



涙が出そうになった時、突然禰豆子が伊之助を燃やした



そしたら毒で爛れた皮膚が治っていく。



そして、



「腹減った。なんか食わせろ!!」



と伊之助が目を覚ました。




「伊之助!!」



思わず伊之助に抱きついてわーって泣いてると何処からかAさんが降りてきた



「よかったぁ、無事だった」



と、刀を杖の代わりにしながら足を引き摺って歩いてくるAさん。今にも倒れそうなくらいフラフラ…



「大丈夫ですか！？禰豆子、Aさんにもできるか？」




俺がそう言うと禰豆子はコクっと頷き、Aさんを血鬼術で燃やす。




一瞬え！？ってAさんビックリしてたけど毒が抜けて更にビックリしてた。




「…！禰豆子ちゃん凄いねぇありがとう」




そう言うとAさんは禰豆子を撫でた。禰豆子も撫でられてニコニコしていた




ちょっといいなぁって禰豆子を見ていると




「炭治郎くんも伊之助くんもよく頑張った。ほんとに助かった」



と俺と伊之助を撫でた。えへへ。嬉しいなぁ。




伊之助も「ホワホワさせんじゃねぇ!!」って嬉しそうだ




「あ、善逸ってどこ居るかわかる？」




と聞かれ、さっきいた場所を教えるとそのまま瓦礫の上をジャンプした。




え！？怪我悪化しますよね！？今イテッて声聞こえたよ！？あの人天然なの！？




…その後宇髄さんのお嫁さんの泣く声の方へ向かい、2人にしたように血鬼術で燃やした。




そしたらお嫁さん達は



「いくらなんでも早いです火葬が！まだ死んでもないのに焼くなんて」




ぎゃーー！！と叫んでいた。



「ちょっと待て」と宇髄さんの声が聞こえる



「こりゃ一体どういうことだ？毒が消えた」




「禰豆子の血鬼術が毒を燃やして飛ばしたんだと思います。俺にもよくわからないのですが…傷は治らないのでもう動かないでください。ご無事で良かったです」



「こんな事有り得るのかよ…混乱するぜ…いやいやお前もうごくなよ死ぬぞ」




取り敢えず俺は鬼の頚を探しに行かなきゃ。宇髄さんにそう伝えると俺は鬼を探しに行った。

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