善「兄が柱だしめちゃくちゃ美少女な件について」

拾壱 ページ12

善逸side



突然だけど、俺、今すごい手足が短いの。



蜘蛛になりかけたからね。



薬をたくさん飲んでお日様の光たくさん浴びて治療中。




最近、炭治郎達が機能回復訓練っていうのに連れていかれたんだけどそれがもうすんごいげっそりした顔で帰ってくるのね。




俺が「何があったの？どうしたの？ねぇ」




って聞いてもごめん、の一言で何も教えてくれない。




…教えてくれよ!!明日からも俺も少々遅れて訓練に参加するんだからさ！




そんな怖い怖い思いながら迎えた次の日。



訓練場に着くと女の子達に説明を受けた。



女の子3人にマッサージを受けて湯呑みの掛け合いと鬼ごっこ、というものだった。



は？天国か？




「すみませんちょっといいですか？」



俺は炭治郎と伊之助を無理矢理外に連れ出した。



「正座しろ正座ァ!!この馬鹿野郎共」



俺がそういうと伊之助がなんだとテメェと言ってきたが殴った。そしたら炭治郎に伊之助に謝れ！って怒られた。



「お前が謝れ!!お前らが詫びれ!!天国にいたのに地獄にいたような顔してんじゃねぇぇぇ!!女の子と毎日キャッキャキャッキャしてただけの癖に何をやつれた顔して見せたんだよ、土下座して謝れよ、切腹しろ!!」



炭治郎になんてこと言うんだ!!と言われたけど黙れこの堅物デコ真面目が！と返した。




そしていろんな幸せを熱弁したあと、訓練を受けた俺は勝負で勝ち戦いに負けた。



ただ、俺と伊之助が順調なのはここまでだった。



カナヲちゃんには勝てなかった。誰も彼女の湯呑みを抑えることも捕まえることもできない。



「紋逸が来ても結局俺達はずぶ濡れで一日を終えたな」



…もう改名しようかな


そんなとき



「あれ、善逸、炭治郎くん？と、猪？」



と、天使の声が聞こえた。兄ちゃんだ。




「にいちゃ」



俺が抱きつきに行こうと思ったら遮られた。伊之助に。




「お前、誰だ!!強そうだな！勝負しろ!!」



と、伊之助が突っ込んで行った。




そしたら兄ちゃんは一瞬で突っ込んできた伊之助を受け流してロープで括った。




「テメェ!!外せおいコラ!!」




「俺これから任務だから、善逸に外してもらって、じゃーな」



とそさくさと行ってしまった。もっと話したかったのに！！




「テメェも歩くのがはえーんだよ!!何言ってるか聞こえねえよ!!てか紋逸はやく外せ!!」



てめーも、って伊之助他の人にもやられたんかい。

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