【鬼滅の刃】ねぇ無一郎くん、こっちを向いて。

ねぇこっち向いて 07 ページ8

しのぶ「Aさん?」



粗方手当てが終わった頃、部屋の入口からしのぶさんがひょこっと効果音がつきそうな感じで顔を出した。



善逸「ｷｬｱｱｱｱしのぶさんっ!!結婚してください!!」



なんて騒ぐ善逸くんを無視して、しのぶさんは微笑んで、時透くんですよ、と。









『…ええぇぇええええええ無一郎くん!?!?なんでなんで!?』



炭·善·伊「ﾋﾞｸｯ!?」




あ、やばい大声出しすぎた。
まあそりゃ元継子としていたのはあの煉獄さんですからね。クソデカボイスを常日頃聞いてたら自分もそうなっちゃったよね、うん。←









…なんてことは今どうでもいいんだよ!!




と1人頭の中で大乱闘を繰り広げていると、しのぶさんの横から無一郎くんが。




無一郎「あ、いたいた。はい、A。」



まだ精神が安定してない私をよそに、無一郎くんはスタスタと近づいてきて、なにか紙袋のようなものを渡してきた。



『え、何これいいの!?開けていい?』



無一郎「ｺｸﾘ」



まさかのプレゼントに吃驚しつつ、その紙袋の中から綺麗に包装されたものを取り出す。



『…え、すごい綺麗な簪。これを私に?』



薄水色の青い薔薇の花の飾りのついた簪。
きらきらしていて、すごく綺麗。



まるで、無一郎くんみたい。




無一郎「…別にいらないならいいけど。」



『いや、いるよ!ありがとう!!』




そう言うと無一郎くんは心なしか微笑んだ気がした。




無一郎「つけるから、後ろ向いて」



『あっ、うん』




無一郎くんの優しい指。
気づけばあっという間につけられていて。




無一郎「うん、やっぱ似合ってる」



『うへへ、ありがとう』



無一郎「笑い方気持ち悪いよ」



そりゃ無一郎くんに似合ってるなんて言われたら気持ち悪くもなるよっっ




…やっぱ似合ってる、とは?



『やっぱ、ってことは似合うと思って買ってきてくれたの…?』



なんて普通に思ったことを聞くと、無一郎くんは顔を少し赤らめて、うるさい、と呟いた。



あ、だめだ尊い好き



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その頃取り残されたかまぼこ隊3人は…



炭治郎「なんて微笑ましいんだ!!なあ善逸?」


なんてにへらと笑っていう炭治郎。



善逸「いや、柱でもこんな公の場でいちゃつくよはどうかと思うけどね!?はぁあ可愛いと思ってたのにさ、Aさん。いや可愛いよ?もう、もう!!!」



自分でも何言ってるか分からなくなってる善逸。



そして山の王は…どんぐり探しの旅へ。

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