ねぇこっち向いて 26 ページ32
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『先程は、すみません……』
私は真っ赤に染まる顔を下げながら伊黒さんに謝る。
あれからパッとお互いに離れた私と無一郎くんは、顔を真っ赤にしながら何か言い訳を言おうと口をぱくぱくさせていた。
伊黒「全くこっちは遅いから迎えに来てやったというのにあんな事をやっているからお前はダメなんだ。大体なぜ恋仲でもないのに、お前達は本当になんなんだ。早く付き合え。」←
ネチネチしながらも、怒っているわけではないようだ。
結局無一郎くんは、伊黒さんと合同任務なのはまだ気に食わないみたいだけどさっきのあの瞬間を見られちゃったから素直に見送ってくれた。
そして早速部屋に来たわけなんだが、まだ鬼の気配はしない。
『私、遊郭の任務初めてなんですよね!!』
どんなんだろう、とワクワクさせながらねえ伊黒さん!と言うと突然伊黒さんに手を取られた。
『え、伊黒さん…!?』
急な出来事に吃驚していると、伊黒さんの顔がぐっと近づく。
伊黒「…馬鹿かお前は。遊郭なんだからそういう設定の他以外ないだろう。…本当は甘露寺とがよかったがな。」
とぼそっと言って私の腰に手を回す。
あ、そっか。蜜璃ちゃんが好きなのか申し訳ないな。。
なんて思っていると、
伊黒「何をよそ見している。今は、俺だけを見て俺だけを考えていろ。」
『…!!?』
いつもの伊黒さんの冷ややかな目ではなく、熱を帯びた目になっていて、こっちまで熱くなる。
伊黒さんでもこんな顔するんだ……
そしてぼんやりと着いた灯りに照らされて、私は伊黒さんに組み敷かれた。
やばい。演技とは知っていても胸が高鳴ってしまう。
早く終われ、と思っていたその瞬間
『…伊黒さん』
伊黒「あぁ」
鬼の気配がする。
どんどん近づいてくる。
そして
伊黒「蛇の呼吸 伍ノ型 蜿蜿長蛇」
一瞬で頸が斬られた。
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❀大正コソコソ噂話❀
その頃の霞柱は、蛇柱と蕾柱の事を想像してなぜかいてもたってもいられなくなり、ひたすらに蝶屋敷で紙飛行機を作っていたらしい。
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ぽむちゃ(プロフ) - 善子さん» ありがとうございます!!!!!泣 宜しくお願い致します!!!!! (2020年3月30日 22時) (レス) id: 9fc3d07e16 (このIDを非表示/違反報告)
善子(プロフ) - ぽむちゃさん» おめでとうございますっ!!!もちのろんで、応援させていただきますっ!! (2020年3月30日 21時) (レス) id: 074be6e66a (このIDを非表示/違反報告)
ぽむちゃ(プロフ) - 善子さん» でも応援してくださったおかげで続編まで続けることができました!!これからも宜しくお願い致します!!^^* (2020年3月30日 21時) (レス) id: 9fc3d07e16 (このIDを非表示/違反報告)
善子(プロフ) - ぽむちゃさん» いえいえ、そんな!なんかよかったです!ありますよねwwwこんがらがったりしますよね、本当に! (2020年3月27日 13時) (レス) id: 074be6e66a (このIDを非表示/違反報告)
ぽむちゃ(プロフ) - 善子さん» 全然大丈夫ですよ!なんだかありがとうございます!!モチベ上がりました(照)でも私も何書いてんだ?って思うことありますw (2020年3月27日 12時) (レス) id: 9fc3d07e16 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぽむちゃ | 作成日時:2020年2月29日 23時