偽りカタストロフィ【我妻善逸】【キメ学】

第53話 ※微ぴんく ページ4

目の前にあるAの顔は真っ赤に染まり、まだ少し濡れた髪が色っぽい。

「……ふふ、」

思わずニヤケてしまうが、今のAはそんな事など気にも留めずにひたすら薬に耐えているようだ。

「…ここは？」

「…やっ……！」

首元をすーっと触るとAは息を荒くし声をあげた。

これにはさすがに俺も耐えられない。

「……いいよね？」

Aの服の下から少し手を入れる。

うるうると瞳を滲ませたAはもう何も考えられないようで、こくりと頷いた。

＿＿＿＿＿＿＿

※回想

「……そろそろ、言わなきゃだよなぁ、」

Aと毎晩ヤり始めてからしばらく経つが、俺はこの関係が崩れるのが怖くて真実を告げられないままでいた。

……最近、心做しかAも慣れ始めてきているように見えるし。

(…そろそろ、頃合かなぁ、)

せめて最後の夜くらいは1番激しいのをしたい。

…ずるくてごめん。

でもAは優しいから、もしかしたら許してくれるかな、

打ち明ける勇気もないくせにそんな期待をしちゃう俺は、やっぱり君の隣には似合わない男なのだろう。





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