19 トモダチ神経衰弱 ページ19
影山はすぐに出てきた。
「え、はや王様。」
「めくんのにそんな時間かかんねーだろ。」
「で、めくったのは何だったの？」
「1番上の右から2番目が♢２。
んで左下が♡Kだった。」
「へぇ、バカでもちゃんと覚えれたんだ。」
「んだと月島ァ！！！！」
それはいつもの光景だった。
そんな2人をよそ目に、山口は200万の使い道をひたすら考えていた。
月島が暗幕をくぐったのを見てから山口は日向にこう話しかけた。
「ねえ日向。日向は200万何に使う？」
「え、でも本当に手に入るか分かんなくね？」
「いや、ちゃんと手に入ったらの話でさ…。」
うーんと腕を組み首をかしげて考え込む日向。
「俺ら専用の体育館作る。」
「いや200万じゃ無理だよ。」
聞いた側の山口がすかさずつっこんだ。どうやら単細胞は環境が変わってもしっかり健在のようだ。
影山はさっきから部屋をうろついている。
洋館の一室のような豪華な部屋に、部活の練習着姿の4人。なんとも雰囲気にそぐわない。だが紅茶を飲みながらくつろぐなど、まるで中世の貴族のようだ。
影山が椅子にどかっと座るのと同時に、暗幕の向こうから月島が姿を現した。
「ツッキーどうだった？そろった？」
…様子がおかしかった。
怒りかそれとも悲しみか。
どちらにもとれる混沌とした表情を見せながら歩み寄る月島。
ただしれぬ雰囲気が立ち込めた。
月島の視線は何かを突き刺せる程鋭利であった。
その視線の先にいたのは、月島のおぞましい雰囲気だけを察している影山だった。
「…なんだよ。」
「なんだよじゃないデショ。
なんで嘘ついたの？影山。」
続く (更新停止中)
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zeneigbkama(プロフ) - RI-SAさん» ありがとうございます！更新は不定期ですが、頑張ります！ (2018年5月1日 22時) (
レス) id: acc0dd272f (このIDを非表示/違反報告)
RI-SA(プロフ) - うっひょぁぁ面白そうですねぇこれは・・・ﾌﾌﾌ 更新頑張ってくださいませﾌﾌﾌ (2018年4月30日 21時) (レス) id: 2299559bbc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スイカ | 作成日時：2018年4月5日 22時
