もう一度会いたい・・・～守りたいもの～ Part１【絶鬼】 (ページ25)

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２４　絶鬼Side ページ25

絶「Aっ！！！！！」

覇鬼兄さんの攻撃を受けたAは力なく地面に倒れた。
僕は急いでAの所に駆け寄りAの上半身を抱き起こす。

絶「Aっ！！しっかりしろっ！」
貴「・・・」

僕はAに呼び掛けるが反応がない
急いで息をしているか確認してみると意識を失っているだけだった。良かった・・・
僕は覇鬼兄さんを睨みながら

絶「覇鬼兄さん！なんでこんな事を？！Aがいい人間だってことも・・・僕の恋人だって事も知っていたじゃないか？！それに、覇鬼兄さんだってAのことを“妹”のようだって・・・！」
覇「・・・俺だって・・・！Aは大事な存在だ！だが・・・俺の計画のじゃまな存在になるんだAは」

そう言って鵺野鳴介の方を見る覇鬼兄さん。

ぬ「どうしてこんなことを・・・」
覇「お前ら人間がいかに無力で小さい生き物かってことを理解させる為だ」
ぬ「もういい・・・やめろ！やめてくれ！！」
覇「まだやめねぇ―よお前らはいつも本当の絶望にたたねぇとわからりゃしねぇー。これからお前に見せてやろう本当の絶望の景色を・・・」
絶「本当の絶望・・・？」

覇鬼兄さんはそう言って消えた。

ぬ「皆すまない・・・Aを早く保健室に連れて行ってやってくれ」
ゆ「まぁまぁ。絶鬼君、確かにそうだよAを早く」
絶「わかった」

僕はAを抱きかかえ急いで保健室に向かった
後ろの方で玉藻が鵺野鳴介に何か言った直後、鵺野鳴介はどこかに走って行ったが今はそんなこと気にしていられない

絶「A・・・」

保健室に行くと先生は驚ていたが急いでAの手当てをし始めた。

保健の先生「よしっ。これで大丈夫よ！でも、ちゃんと安静にしとかないといけないって本人に言ってもらえるかしら？」
絶「わかりました」

僕がそう言うと保健の先生は部屋を出て行った
僕はAが寝ているベッドの横に椅子を持っていき座った

貴「ん・・・」
絶「A？」
貴「あれ？ここは・・・？」
絶「保健室だよ」

僕がそう言うとまだ、どこかボーッとしているAがいきなり起き上がった

貴「覇鬼は？！」
絶「？！覇鬼兄さんは何処かに行ったよ。それにA安静にしとかないといけないよ？」
貴「う、うん。絶鬼ありがとうね」
絶「良いよ別に(微笑でもこれからどうする？多分覇鬼兄さんはもう一度仕掛けてくると思うんだ」
貴「確かにそうだよね・・・う～ん」