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それに、自分のとったノートを見せるって少し恥ずかしいような気もする


「大丈夫
あと、これからの授業のノートもよければ見せてほしい」




「選択が一緒の授業だけになるけどいい?
一ノ瀬くん、なんの授業取ってる?」


一ノ瀬くんに教えてもらった授業のほとんどがわたしと同じで、男子なのに文系って珍しいな、なんて考える




「これだけの授業がわかれば充分
残りは別の人に借りる
ありがとう」



「うん、じゃあ今日はまじめに授業受けなくちゃ…」

おどけた口調で冗談交じりにいうと一ノ瀬くんは優しく笑う





こんな笑い方するんだ




「藤田さん、いつもまじめに授業受けてないの?」

「う、受けてるよ!
…たまにぼーっとしてるけど」



「ぼーっとしてるんじゃん…」


「い、いいじゃん、べつに!!」


気づいたら一ノ瀬くんとは打ち解けていて
頼まれごとからちょっとした雑談に発展していった

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作者名:ひより | 作成日時:2019年7月18日 14時

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