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「まず、関係者席でペンライトは振っていいんですか?」
「…うん?」
本人も想像していないような質問だったのか驚いた顔で聞き返される
「ペンラ…いいと思うよ
僕もほら!貰ってきたし」
天月さんの手に握られていたのは今回のライブのペンライト
「わかりました、ありがとうございます
あと、騒がれるといけないのでアンコール前には会場から抜けておいた方がいいですよね?」
「うーん、僕は最後まで見る派だけど、そこら辺は人によるかな…
ただ、 ちゃんは女の子だし…」
言葉を濁らせる天月さん
その先は言わなくてもわかる
女だから関係者席にいられるのを見られると更に騒がれると、そう言いたいんだろうな
アンコール前には席を立つようにしよう
「じゃあ、あとひとつ…ライブ中は立ってペンライトを振ることは避けた方がいいですよね?」
「まあ、そうだね、基本的にみんな座って見てるよ」
「ありがとうございます、把握しました
じゃあ、今度こそ入っても平気…ですかね?」
先程から会場内は歓声に包まれて、音楽が聞こえ出している
「うん、そろそろかな」
左の扉から一緒に会場に入る
一曲目が始まった所らしく、熱気が伝わってきた
「 Aちゃん、席 近かったね
お互い楽しもうね」
「はい、そうですね」
天月さんと離れて自分の席につく
席周りはゆったりとしていて席と席の間にそれなりのスペースがあったので荷物も置きやすかった
リュックからペンライトを二本取り出し、どちらも白を灯す
悩んだ末、ペンライトは二本にしておいた
あまり持ちすぎても手が疲れちゃうしね
迷惑になってしまうのでタオルを口に押し付けて声を必死に堪える
ついでに間近でふたりを見る事ができているという興奮から にやける口を隠すこともできているし
なんてことを考えている間にライブは終盤に差し掛かっていた
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ひより(プロフ) - もふぃさん» 報告ありがとうございます! (2018年12月1日 23時) (レス) id: 8d41273a90 (このIDを非表示/違反報告)
もふぃ(プロフ) - 名前抜けてますよ…!汗 あと続編楽しみにしてます! (2018年11月30日 16時) (レス) id: bd51fbc33b (このIDを非表示/違反報告)
カイ - 私はまふまふさんのこと本気で大好きだから、そうだったらとても悲しいです…。 (2018年11月12日 16時) (レス) id: ff33a9029c (このIDを非表示/違反報告)
カイ - やっぱりガチ恋ってまふまふさんによく思われないのでしょうか?(´;ω;`) (2018年11月12日 16時) (レス) id: ff33a9029c (このIDを非表示/違反報告)
もふぃ(プロフ) - ひよりさん» いえ!解決してよかったです! (2018年11月10日 13時) (レス) id: bd51fbc33b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひより | 作成日時:2018年8月26日 15時