同 担 拒 否 ガ チ 恋【まふまふ】

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スタッフさんに会場につれられ
服装を整えてTwitterを覗いていると握手会が始まる時間になった

みんなの前に登場してまず最初はみんなの前で少し話をする
数週間、考えて考えぬいたネタは思った以上にウケが良くて一安心


みんなの目線よりも一段上がったこのステージはみんなの顔がよく見える

ボクのくだらない話でも笑ってくれて良かった…

なんとか話も終わり握手にうつる

「大好きです！」「頑張ってください！」「背高いですね！」「応援してます！」
流れるように言われるボクへの応援の言葉や褒め言葉

ひとつひとつはきちんと嬉しいのに、どこか物足りないような気持ちがある

きっと誰かに話したら「贅沢者め」って言われるんだろうな

ひとりひとり可愛く着飾って、お化粧して、髪型もきっと時間をかけてるんだろう
レターセットはザ・女子力ってかんじで

これが全部ボクに向けられた好意って分かってる
せっかくの握手会なのにこんなこと考えてちゃいけないって分かってる

…でも、これで例えばボクが歌い手をはじめていなかったら？
そらるさんとユニットを組んでいなかったら…？
あの時 親友に背中を押してもらえていなかったら？
あの人に、出会っていなかったら？
みんなはボクを見てくれていたかな

なんて変な感情が込み上げてきちゃって

嫌な方にだけ考えちゃうのはボクの悪い癖だ
それに、考えだすと止まらないところも

こんなこと考えちゃうのは朝見た夢のせいだろう
今日のボク、だめだなあ…やさぐれてる

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