長い一週間の話／ギャラクティックナイト：�� ページ47
なんでよりによって最強の戦士が「昔の人に会いたいなー」なんて願いで出てくるの！
と心の中で喚いていると、今までじっとあの人……ギャラクティックナイトを見ていたカービィが口を開いた。
「ねー、あの人全然動いてないよ？ 戦おうと身構えてもない」
言われてみれば、彼は微塵も動いていなかった。
最初こそ魔法とかで攻撃をしてくるのかと考えていたが、もしそうするなら会話の最中にでも仕掛けてくるだろう。
「……と、とりあえず」
いつまでも外でごちゃごちゃ話すのも何なので家の中へ招き、封印を解いた経緯を話し終えて「ギャラクティックナイトどうするか会議」をすることになった。
議題になっている本人は家の隅っこあたりの床に座ってぼーっとしてる。
丸いテーブルを三人でぐるっと囲む。
メタナイトさんは険悪な雰囲気を醸し出しているけど、その隣のカービィは全く気にしていない様子で出されていたお菓子を頬張っている。
「封印しなくてもよくない？」
「え？」
「だって、あの……ギョニクハムナイトだっけ。大人しいよね？ 暴れてないならここにいればいいじゃん」
カービィからの思いがけない一言に顔をあげた。
「ギャラクティックナイトだ。いくら平和ボケしているとしても、いつ元の好戦的な性格に戻るかわからない。その場合ハルカンドラの民の身が危なくなる」
「んー、大丈夫だと思うけどなぁ」
「カービィ、お前は他人を易々と信用しすぎだ。今回封印を解いたのもわざとかもしれないのだからな。あれを手駒に銀河征服という可能性もある」
「え！？ 征服だなんてそんなの……」
「あくまで可能性の話だ」と言いたげにじろりと睨まれる。
その目、可能性じゃなくてもう完全にそう考えてますよね。
最強の戦士だっていうのなら、易々と手駒になんてできないだろうに。
「ま、封印を解いちゃった張本人が決めればいいと思うよ。尤も封印し直すのは難しいだろうけど」
お菓子を全部食べ終わったカービィからも目を向けられて肩を縮めた。
メタナイトさんは疑ってくるし、カービィは決定権を委ねているし……窓の外から見えるあの人はいつの間にか家から出て蝶を眺めているし。
「あの、それじゃあ一旦……」
頭に浮かんだ提案をしてみると、ひとまず(特にメタナイトさんは渋々といった様子で)受け入れられた。
その場凌ぎでしかないけど、これぐらいしか良い案は思いつかなかったんだ。
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東方&カービィラブ - 初めまして。全て読ませていただきましたが、どのお話もとても素敵でした！更新頑張ってください！これからも応援させていただきます！ (2018年8月28日 17時) (
レス) id: 17342e30fb (このIDを非表示/違反報告)
豆打(プロフ) - おとうふさん» ありがとうございます！これからも思いついたままに書いていくので、どうかお付き合いください。 (2018年8月5日 22時) (レス) id: b19a68a9b2 (このIDを非表示/違反報告)
おとうふ - コメント失礼します！この小説を一通り読みました。それぞれのキャラクターを原作通りに表現できていて読んでてとても面白かったです！これからの更新楽しみにしてます！！ (2018年8月5日 19時) (レス) id: 656bcd2590 (このIDを非表示/違反報告)
豆打(プロフ) - さうざん(菜っ葉)さん» ありがとうございます！大分自分の解釈や妄想も入っていますが、そう感じていただけていると安心しました。 (2018年7月30日 21時) (レス) id: b19a68a9b2 (このIDを非表示/違反報告)
さうざん(菜っ葉)(プロフ) - いきなりのコメント失礼します。作者様のお話を全て読ませていただきました。どれも原作通りのキャラクターで、文章がとても細かく表現されていて、読みやすかったです。これからも更新頑張ってください！長文失礼しました。 (2018年7月29日 18時) (レス) id: 883b22f60a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：豆打 | 作成日時：2018年7月9日 23時
