台無しにする話／メタナイト卿：�� ページ34
「卿！？ どこに連れて行くの？」
「……」
「聞いてます？ 聞こえてないですか！？ 無視ですか！ ちょっとー！」
せめてもの抵抗として足をバタバタさせても意味がない。
私にできるのは、見張りの兵士達に不思議そうに見られながら連行されるだけ。
どんな羞恥プレイよ！
◆
城の外まで連れ出され、そろそろどこに連れて行かれるのか不安になってきた頃、卿の足が止まった。
「あれ、着いたの？」
「ああ」
やっとのことで下ろしてもらえた。
どうやらデデデ城の裏手に連れてこられたようだ。
体勢を整えた所で目の前に広がっていた景色は、一言で言うと「綺麗」に尽きるものだった。
濃紺から明るい色へと変遷が見事な夜空に、息づく星たちが美しい。
そんな星空を映した海は、昼に見るよりも幻想的で心を奪われる。
幾重ものレースが重なったように波が連なり、砕ける度に飛沫が輝きを放ちつつ消えていった。
「これが私からのプレゼントだ。気に入ってもらえるといいのだが」
抑えきれない感情に口角が上がっていく。
それを知られたくなくて、顔に手を当て天を仰いだ。
なんか……夜空がプレゼントとかさぁ……ややロマンチックなところが卿っぽいと言えばそうなのかもだけど。
助けて。感動の前に萌えが来てる。
あ、なんか涙出てきた。
「！ A、泣いているのか？」
「あ、だ、大丈夫。嬉しくて……なんか泣けてきちゃった」
悲しさからきた涙でないということを伝え、かつ湧き出した煩悩を振り払おうと頭を振った。
う、嘘はついてない！ 実際嬉しかった！
その後は感極まって泣いたのでなく、極限まで萌えて泣いたということが卿にバレませんように、と必死に祈っていた。
影響を受けていた話／ドロッチェ→←台無しにする話／メタナイト卿：��
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東方&カービィラブ - 初めまして。全て読ませていただきましたが、どのお話もとても素敵でした！更新頑張ってください！これからも応援させていただきます！ (2018年8月28日 17時) (
レス) id: 17342e30fb (このIDを非表示/違反報告)
豆打(プロフ) - おとうふさん» ありがとうございます！これからも思いついたままに書いていくので、どうかお付き合いください。 (2018年8月5日 22時) (レス) id: b19a68a9b2 (このIDを非表示/違反報告)
おとうふ - コメント失礼します！この小説を一通り読みました。それぞれのキャラクターを原作通りに表現できていて読んでてとても面白かったです！これからの更新楽しみにしてます！！ (2018年8月5日 19時) (レス) id: 656bcd2590 (このIDを非表示/違反報告)
豆打(プロフ) - さうざん(菜っ葉)さん» ありがとうございます！大分自分の解釈や妄想も入っていますが、そう感じていただけていると安心しました。 (2018年7月30日 21時) (レス) id: b19a68a9b2 (このIDを非表示/違反報告)
さうざん(菜っ葉)(プロフ) - いきなりのコメント失礼します。作者様のお話を全て読ませていただきました。どれも原作通りのキャラクターで、文章がとても細かく表現されていて、読みやすかったです。これからも更新頑張ってください！長文失礼しました。 (2018年7月29日 18時) (レス) id: 883b22f60a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：豆打 | 作成日時：2018年7月9日 23時
