効き過ぎた話／マルク：�� ページ29
「あ、いた」
声のした方を振り向けば、アイツが立っていた。
あいにくこっちの気も知らないヤツとは話してやんない、と心に決めたばかりだ。
「ふん、何なのサ。カービィ達と遊ぶのはもういいのか？」
「イタズラ小僧がいるって聞いたからね」
Aの言うとおり、昼寝してるヤツには顔に落書きをしたり、食べようとしていたおやつを奪ったり……のんきに暮らしているアイツらにイタズラをしてきた所だった。
イタズラと言うには随分ちゃちなものだったけど、結構効果はあったみたいだ。
ちゃんとコイツは来てくれる。
「で、今回はどういう理由？」
「別に何でもないのサ。ちょっとした憂さ晴らしなのサ」
鼻を鳴らしてそう答えてから後悔が背中を上ってきた。
違う、ボクが言いたいのはこんな捻くれたことじゃない、と焦って声を絞り出す。
「……いや、ちょっとは、さみしかったワケじゃなくもないけど……」
そっと目線をよこすと、Aは瞠目していた。
ボ、ボクは何を言ってるんだ！
恥ずかしさが遅れてやってきた頃にコイツはやっと口を開いた。
「……無駄な努力だと賞賛すべきなのかな」
「はぁ！？」
コイツ、ボクが一所懸命話したってのに……！
あっ、別に本当に必死だったワケじゃないのサ。え、演技でああ言ったのサ。
とにかくAに反論しようとしたが、片手をあげて制されて口をつぐむ。
「そんなことする必要ないじゃないか。私は君のことが大好きだっていうのに」
今度はボクが唖然とする番だった。
ただじっと呆然としながら目を見て、コイツ綺麗な目をしてるな、じゃなくて！
「えっえっ、い、いや！ そんなこと言われたって……し、信じられないのサ！」
言葉通りに受け取ったら、そういう意味なのだろう。
は？ そういうって？ うぅ、ほらあの……あの、アレ、恋とか、そういうの！ なのサ！
もしそうだったら嬉しいだとか、全然思ってはないけど！ ……思ってないのサ！
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東方&カービィラブ - 初めまして。全て読ませていただきましたが、どのお話もとても素敵でした！更新頑張ってください！これからも応援させていただきます！ (2018年8月28日 17時) (
レス) id: 17342e30fb (このIDを非表示/違反報告)
豆打(プロフ) - おとうふさん» ありがとうございます！これからも思いついたままに書いていくので、どうかお付き合いください。 (2018年8月5日 22時) (レス) id: b19a68a9b2 (このIDを非表示/違反報告)
おとうふ - コメント失礼します！この小説を一通り読みました。それぞれのキャラクターを原作通りに表現できていて読んでてとても面白かったです！これからの更新楽しみにしてます！！ (2018年8月5日 19時) (レス) id: 656bcd2590 (このIDを非表示/違反報告)
豆打(プロフ) - さうざん(菜っ葉)さん» ありがとうございます！大分自分の解釈や妄想も入っていますが、そう感じていただけていると安心しました。 (2018年7月30日 21時) (レス) id: b19a68a9b2 (このIDを非表示/違反報告)
さうざん(菜っ葉)(プロフ) - いきなりのコメント失礼します。作者様のお話を全て読ませていただきました。どれも原作通りのキャラクターで、文章がとても細かく表現されていて、読みやすかったです。これからも更新頑張ってください！長文失礼しました。 (2018年7月29日 18時) (レス) id: 883b22f60a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：豆打 | 作成日時：2018年7月9日 23時
