stpr！BL集！！

-続き ページ37

るぅとside

彼は、まるでフランス人形の様な整った顔立ちをしていた。

赤色で少し黒のメッシュが入っている髪も、その白いきめ細やかな肌にマッチしている。

美しすぎて思わず見入っていると、

『あ、あの、そんなに見ないでください…///』

相手からふいっと顔を反らされる。

る「……わあああ！！////すみません、あまりにも綺麗な顔だったので、つい…！」

僕が「しまった」と思い口を塞いだ頃には、彼の顔は髪色と同じぐらいの赤味を帯びていた。

る「あ、あの、すみません…///こんな、初対面の人なんかに…！」

変わりに急いで花を拾い上げ、彼に差し出す。

瞬間ばちんと目が合い、目をグッと大きくさせる彼。そんな表情ですら綺麗だなんて、ここにいるのが勿体無いぐらい。



『…………す』

る「へ？」

『………好きです』

る「………え？」



突然告げられた言葉に僕が驚いていると、彼はすっくと立ち上がり、僕に名刺と花を差し出す。

『…俺、この花屋で店員やってる、莉犬って言います！！』

『…ごめんなさい、貴方に一目惚れしてしまいました！』

『この花っ、ひまわり、です！あげますんで、花言葉ちゃんと調べておいてくださいねっ』

る「え、あ、えと」

ぐいっと押し付けられるように、一輪の向日葵と名刺を渡される。

『…そ、それじゃあ、またっ！！！』

びゃーーっと言う効果音がつくぐらいのスピードで、店に戻っていく、莉犬さん。



る「な、なんなんだあの人……///」



それは、ずるい。

僕は一人でうめきながら、自分の部屋へと戻っていった。



る「…僕から、言いたかったです…」



一目惚れしました、なんて。

花屋ってなんて不思議なんでしょう。

運命って、なんて鮮やかなんでしょう。

る「……ジェルくんに今度、タピオカ奢ってあーげよっと」




、





、




---向日葵-ひまわり-

「貴方だけを見つめる」






×××××××××××

[作者のどうでもいい呟き]

これは前作と被ってしまったのか。

はたまた別作品なのか。

そしてシリーズ化はできるのか。

………乞うご期待(適当)

……え、なんでひまわりかって？

るぅとくんだからに決まってるでしょう。
(伝われ)

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