ナイフが39本 ページ41
理事長先生は殺せんせーへと向き直り言った
「貴方の説明は防衛相やこの烏間さんから聞いてますよ
まあ、私には全て理解する程の学は無いのですが
なんとも悲しいお方ですね」
......
悲しい、ね
理事長先生はまだ話を続ける
「世界を救う救世主となるつもりが
世界を滅ぼす巨悪と成り果ててしまうとは」
......
「いや、ここでそれをどうこう言うつもりはありません
私ごときがどうあがこうが、地球の危機は救えませんし
余程の事が無い限り、私は暗殺にはノータッチです」
理事長は言いながら烏間先生の近くへと歩いていった
烏間先生には小声？で
十分な口止め料も頂いてますし、と言い
助かってます、と烏間先生が言った
うわ...お疲れ様です。烏間先生
「随分と割り切っておられるのね。
嫌いじゃないわ、そうゆう男性」
イリーナ先生...ハニトラは癖か何かなのかな？
まあ、単なる挨拶だろうけど
理事長は丁寧にイリーナ先生へと向いて軽く頭を下げて
光栄です、とだけ返した
「しかしだ
この学園の長である私が考えなくてはならないのは
地球が来年以降も生き延びる場合
つまり、仮に誰かが貴方を殺せた場合の学校の未来です」
理事長は窓縁に座り
圧力とでもいえるのだろうか。
重い、絶対的なオーラを漂わせながら言った
「率直に言えば
ここE組はこのままでなくては困ります」
少しの沈黙の後、殺せんせーが口を開いた
「このままと言いますと
成績も待遇も最底辺と言う今の状態を？」
「はい
...働き蟻の法則を知ってますか」
先生は話始めた
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倉橋陽菜乃
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作者名：夜章 | 作成日時：2018年4月25日 17時
