ナイフが40本 ページ42
「どんな集団でも
20％は怠け、20％は働き
残り60％は平均的になる法則です」
親切にも法則を説明してくれた
ふーん...これってそういう名前の法則だったんだー
忘れとこー←
「私が目指すのは5％の怠け者と
95％の働き者がいる集団です」
うわー、目標高いねー
つーか100％目指せよ
先生は話を続ける
「E組のようにはなりたくない
E組には行きたくない
95％の生徒がそう強く思う事で
この理想的な比率は達成できる」
あとはこっそり5％の人にやる気を出させたら完璧なんだけどねー
「成程、合理的です
それで5％のE組は弱く惨めでなくては困ると」
...話によればそうなるね。まあ、合理的だ、否定はしないかな
「今日、D組の担任から苦情が来まして
うちの生徒がE組の生徒から凄い目で睨まれた
殺すぞ と脅されたとも」
うわwwwwこれ多分渚くんだwww
むっちゃ笑いたいwww
真顔でいるのツライwww
「暗殺をしているのだから、そんな目つきも身に付くでしょう
それはそれで結構......問題は
成績底辺の生徒が一般生徒に逆らう事
それは私の方針では許されない」
理事長は有無を言わさぬ目つきで言った
「以後、慎むよう厳しく伝えてください
そうだ、殺せんせー」
「一秒以内に解いて下さい」
理事長先生は振り返ると同時に知恵の輪を先生に向かって投げた
「え！？いきなりいいいいい！？
あっちょ、からま」
...一秒後には床で触手が絡まった無様な姿の我が担任が...........
なんてザマだ！！
「噂通りスピードは凄いですね
確かにこれならどんな暗殺だってかわせそうだ
でもね、殺せんせー
この世の中にはスピードで解決できない問題もあるんですよ」
正論だ...
どれだけ早く動けてもいちごオレのもとになる苺はすぐには出来ないのだから！！
え？なんか違う？いやいや、だってそうじゃん。一瞬で生るなら苦労はしない
いちごオレ作りまくっていちごオレ教作れるくらいには苺ができているはずなんだよ！！
「では私はこの辺で...和芽さん」
「ん？いちごオレは上げないぜ？」
「違います、帰りますよ」
「へ？あー...わかりました」
私は理事長の後を追った
職員室を出ると、渚くんがそこにいた
理事長は渚くんに気づくと乾いた笑みで言った
「やあ、中間テスト期待してるよ。頑張りなさい」
「あー......また明日。勉強頑張りなよー？」
私は渚くんに一言挨拶すると浅野理事長を追った
ラッキーカラー
あずきいろ
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8
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倉橋陽菜乃
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作者名：夜章 | 作成日時：2018年4月25日 17時
