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触んなよ ページ31

「ふぅ…」
疲れた。なんか重いものを背負ってるカンジがする。

…これで良かったんだよな?
俺は間違ってないよな。だって昔からの願いだったんだ。

兄達とは違う、別の道を進むのが。


「なんか考えてたら頭痛くなってきた。」

そうだ俺、病人じゃん。倒れたんだから、本格的に休まないと。

…取り敢えず、寝よ。








その時だった。




一「おい、A」




ビクッ

兄だ、一松兄さんの声。
でも、なんでこんな近くに聞こえるんだ…?





あれ、てか此処 自分の部屋だよな、しかもベッドの上に寝てるはず。


なんで








なんで…?



目の前に一松兄さんの顔がみえるんだ??



一「…家、出てくのか?」


無愛想な顔、昔はこんなんじやなかった。


一「仕事してんのか…?」

ベッドに寝る俺を見下すように立つ兄


やっぱり、怖い。

体が震える。拒否反応ってやつ?


…見るな、そんな目で見つめないで

一「なぁ…A」

来ないで…


スッ…と手を伸ばしてきた兄。



やだ。やめろ



やめて、触らないで…

「触んなよっっ!!!!!」



バシッと手を払い除け、ベッドに潜り込んだ。


「フー……フー……」
あぁ、ほら。過呼吸になっちゃった



涙も止まんねぇ。

一「……ごめん」

布団被ってるから聞き取りずらいけど、さっきよりも暗い声で謝ってきた。



一「…でも、やっぱり気になるから。」

その一言と共に布団がいとも簡単に引き剥がされた。


流石男性。力つえーわ。


俺の顔、涙でぐしょぐしょだろうな。
呼吸だって乱れてるし。


あろう事かフード取れてるから丸見え。マジ最悪



一「…っ」

顔に陰を落とす一松兄さん



一「ごめん…。でも、答えてよ。」

さっきの強引さは消え、おとなしくなった兄






一「ここ、座っていい?」


ベッドの横の床を指さし、自ら投げ掛けた質問の答えを聞かずに
ストンとこちらに背を向ける感じるで体育座りした



…はじめから座る気なら聞くなよ








なんて思ってたら






一「俺達の事嫌い?……答えるまでここいるから」



さっきの訂正、やっぱり強引


なんて強引で

なんて悲惨な兄なのだろう




でも、早くでてってほしいし…








あ、そうだ


俺はスマホを取り出し、文字を打った

そしてその画面を見せた



【わからない。けど、怖いんだ。】

今更→←内緒


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梅姫美(プロフ) - 続きほしいです!名前も所々なんか… (2018年8月11日 18時) (レス) id: 93ec774767 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな - 名前が・・・れ、怜!? まぁ置いといて オチはないんですか? (2017年6月30日 17時) (レス) id: 440b629ee0 (このIDを非表示/違反報告)
一松#マイカ(プロフ) - な、なんか…自分の名前じゃなくなってます…怜?ですかね… (2017年5月24日 18時) (レス) id: 2552926893 (このIDを非表示/違反報告)
もふもふ羊が21匹 - 続編楽しみにしてます!!更新頑張ってください!! (2017年2月22日 18時) (レス) id: fb73011530 (このIDを非表示/違反報告)
うさぎ(プロフ) - お、終わりですか…? (2017年2月14日 1時) (レス) id: 5182ae6212 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ふかみどり | 作成日時:2015年12月10日 23時

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