【おそ松さん】消せばいいのに

愛情 ページ4

母「お梨が剥けたわよ！！」


ちゃぶ台にドーンと大きな梨の乗った皿が置かれた



すると、ドタバタと足音が聞こえ
似たような顔の６人が現れた



お「いやっふぅぅう！梨だってー！？」

カ「ﾌｯ…、俺の乾ききった胃袋に入るのは
どの green appleだ？」
チ「いや、グリーンアップルって青リンゴだから、梨じゃないから」

一「……。」

十「わーい！リンゴだー！」

ト「リンゴじゃないよ、十四松兄さん
梨だよ、梨」



ワイワイ、ガヤガヤと茶の間に入ってくる


先ほどあんな顔を見せたトド松兄さんもいつもの顔に戻っていた





やっぱり、さっきのは見間違いかな…






母「さぁ！たーんと食べなさい！！」




次々と皿に手が伸びる


…私はガツガツ食べない方だ。

だってしっかりと味わいたいし



母「Aは可愛い食べ方するのねぇ！
母性本能擽られるわ♪」

横からぎゅっと抱き締められる








あったかい









ふと、兄さん達の方を見た








『……ぇ？』







そこには、とてつもなく冷たい目を私に向ける６人が居た


先ほどまで我先に、と食べていた手を止め

じぃーっとこちらを見てくる









なに？




どうしたの？






こわい





コワイヨ…



母「じゃあ、母さんする事があるから

みんな仲良く食べるのよ」




私から腕を離し
台所へと向かった母




行かないで？
今日は兄さん達がおかしいよ


寒いよ






お「…なぁA。」

一番に口を開いたのは長男


お「お前、母さんに甘やかされて嬉しいか？」

変なことを聞いてくる



『え？う、うん。
とってもうれし…… 十「俺達は見てて、ちっともうれしくないけどね！！！」』




は？


チ「お前だけってのは、不公平だよな」

一「…てか、俺達の２コ下で女だからって
調子乗ってるよな」


なにを言っているの？兄さん


ト「さっきも、勝手に転けたくせに僕のせいにしてさー
なに？悲劇のヒロイン気取ってるの？」

カ「ヒロイン？ﾌｯ…流石にそれは無理だな」


いや、違うじゃん




お「俺達を差し置いて、母さん達から愛情貰ってんだからさー

その分、俺達に好き勝手やらせろよ」


この日から、
私への虐めが始まった

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