【おそ松さん】消せばいいのに (ページ14)

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dinner/ｶﾗ松side ページ14

カラ松side

俺は今どこにいると思う？

Aの目の前だ

ついさっき

母「晩御飯出来たから、A呼んできてちょーだい」

と言われた

居間で鏡を見ていた自分を恨むぜ

………母さん
俺達今、Aにすごく嫌われてんだよ

まぁ、それでもAを呼びに２階へ上がる

カ「……A。dinner(ﾃﾞｨﾅｰ)ができたみたいだぜ？」

『…………』

返事がなくて当然だろう

でも、いつもだったら
襖をトンと叩き返してくれる

…俺はそれがたまらなく悲しい
だって、襖を開けるのを許さないってことは顔を見たくないって事だろ？
話したくないってことだろ？

カ「A？」

『……』

やはり応答がない。

少しいやな予感がした

まさか…

カ「………すまない、あけるぜ…？」

ゆっくりと襖を開ける

部屋の中は真っ暗

いや、月の明かりが少し部屋を照らしている

…なんてシンプルな部屋だ

初めて見るAの部屋
ベッド、机、時計

今確認できるのはこれくらいだが
かなり少ないのは、確かだ

これが女性の部屋なのだろうか

こんなにしちまったのは

･

カ「俺達………なんだよな………」

絶望、共に罪悪感。

胸が締め付けられるような感覚

A、どんな顔してるのだろう

何年も黒いフードの中に隠れた妹の顔

見ても……良いよ…な？

一歩、また一歩と

月明かりが照らす
ベッドの上に居る人物へと近づく

カ「っ…………////」

綺麗

その一言に限る

髪は短いものの
長く、くるりとなった可愛らしいまつげ

少し白い肌
そこに薄ピンク色の唇が良く栄える

【触れたい】

素直にそう思った

………が、

カ「流石に、な……」

まだ、俺は

いや、俺達は
Aに心を許してもらっていない

そんな中で
触れてしまったら…

きっと、罪悪感で押しつぶされることだろう

…ごめんなA

気の弱っちぃ兄貴で

でも、少し待ってくれよ。
必ず、また仲良く７人で過ごせる日を

取り戻すから

俺は妹の部屋を後にした