☆鏡面世界とトリップ少女【龍騎】 ページ33
日曜日だ。
休みだ。
宿題は終わったし、やるべきこともした。
つまり…
『私は自由だぁぁぁぁぁ！！！』
るんるん気分で、お店が立ち並ぶ通りを歩く。
可愛らしい洋服が並んでいる。
自分では着ない(似合わないから)が、こうして眺めるのは好きだ。
それらがふわふわと、愛らしく飾られたショーウィンドウに、我ながらダサい私服姿の自分が映る。
うーん、見事なまでの月とスッポン。
『…虚しくなってきたわ、ケーキ屋さん行こ。』
そうして私は、お店を離れた。
ウィンドウに映る自分の首に、糸がかかっているのにも気付かずに。
『あー、幸せ。』
美味しいケーキを堪能し、満足げに家路を歩く。
帰りにもう一回、あの服屋さんに寄ろうかな。
…勇気を出して、入ってみようか。
『それがいい！何事にも、一歩踏み出さないと。』
自分で自分を励ましながら歩いていると、気付けばもうショーウィンドウの前。
『危なっ、通り過ぎるところだった！』
そうして引き返したのが、運のツキだった。
…キィィィィィン…
耳障りな、高い音が響く。
『え、』
それは妙に聞き覚えがあり、そして、人生で一番聞きたくない音。
ほぼ反射的にショーウィンドウを見れば、そこに映るのは首に糸を巻かれた私。
…走馬灯のように思い出す。
この状況を知っている。見たことがある。
それが、ミラーモンスター。
「龍騎」の世界にしかいない、はずなのに。
(…終わった…)
この後のことなんて分かってる。
ならせめて、やってみたいことがあるのだ。
周りに人がいないことを確認して、
『ｽｩ………変身っ！！』
言ってみたかったんだよね、これ！！
そして、潔くショーウィンドウに飛び込む。
私の身体はいとも容易く、そこに入れた。
…お父さん、お母さん。
ワガママな娘でごめんなさい。
友達にも、先生にも、もう二度と会えない…
それだけが、寂しい。
ミラーワールドへ繋がる道を落ちながら、そんなことばかり考えていた。
ボスッ、と、何かの上に落ちた。
『いっっっっっったあ………くない。』
冷静になれ、私。周りを見ろ。
下、蜘蛛の巣(粘着部ではない、それが救い)。
上、でかい蜘蛛、もといミラーモンスター。
左右、そいつの脚。
…いや、こんな奴に床ドンされても嬉しくない！
推しに床ドンされてみたい人生だった。
(詰んだわー…。)
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あ - あ (2月21日 20時) (
レス) @page2 id: bc1ac2a458 (このIDを非表示/違反報告)
りんごキャラメル@さくらぁ - 緑葉松音さん» 覚えててくれたの！？あらやだ嬉しい。結構な土砂降りで…でも、停電とかもしてないし、大丈夫だよ！ (8月9日 23時) (レス) id: 0caca33ed5 (このIDを非表示/違反報告)
緑葉松音 - りんごちゃーん！台風大丈夫？？確か九州だったよね？心配だよー！ (8月9日 8時) (レス) id: c6492dfdc6 (このIDを非表示/違反報告)
りんごキャラメル@さくらぁ - 緑葉松音さん» わざわざ回答ありがとう！�△蓮弔┐叩△修鵑平質愎翰�があったんだ…知らなかったよ。そして��はあるあるなのね(笑) ありがと、自信が出た（何の自信だよ）☆ (8月6日 13時) (レス) id: 0caca33ed5 (このIDを非表示/違反報告)
緑葉松音 - 遅くなったけど質問にお答えするぜ☆まず�◆帖弔Δ鷸笋癲Ｄ瓦戮討澆燭蕁◆嵎拔�頑張っても点数がとれなかったら怖い」っていう深層心理が働いてるかららしいよ。そして��！私の家族の中ではあるあるなんだよね（笑）気にせずハマっちゃえ！ (8月6日 8時) (レス) @page26 id: c6492dfdc6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りんごキャラメル@さくらぁ | 作成日時：2023年1月6日 23時
