【雑/愛】そろそろ退部もいいとこよ。【青葉城西】

退部したい７ ページ7

国見「Aさん････起きましたか？」


「ん････」という可愛らしい声とともに起きた、俺の好きな人。


『あ、ぃら』


国見「呂律、回ってないですけど」
寝起きでふにゃっと笑うAさんにいちいち心臓がはねあがる俺は余程の変態なのか。



慌てて身を起したAさんは俺の膝の上で納まっている自分に気がついたらしく、慌てて立ち上がった。





『？！
ご、ごめん、重かったよね？！どのくらい、寝てた？！痛くない？！選手なのに････････』


あんなことがあったのにもかかわらず、いつも人の心配をするところが彼女らしい。
けど、やっぱり普段から俺が暴言ばっか吐いてたせいか、焦る姿は心に深々と突き刺さった。



国見「別に･･････なんともないです。
Aさんこそ、怪我とか、してないですか」



『え？
うん。私は平気、だけど････。どうかした？
様子が変だよ？って、私のせいか････』



どうかした？って、俺がどんだけ心配したと思ってるんだよ･･･っていっても俺が悪いのか･･･。


国見「とりあえず、もう夜の８時なんで、今日は数人泊まらせてもらいます。」


『え･･･』


国見「････あんなことあったのに、まだ一人でいたいんですか？」


『あ、いや、そうじゃないけど･･･』


や、俺だって凄い緊張してんだけど。
しかも、思春期真っ盛りの男子高校生(しかもみんなAさん好きだし)と一つ屋根の下なんだから、緊張しないわけには行かない。

国見「･････皆下で待ってます。
心配かけないうちに降りましょう」


『あきら』


国見「？」



『その････ありがとう。
ごめんね？』



国見「っ･･･････」




あなたはどれだけ俺の心を奪っていくんですか？

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