子供の成長なんて… ページ43
ご都合主人公くん幼児化回鬼兵隊、第七師団篇。
あらすじはいらない。なんやかんやあって鬼兵隊の船にいます。
高杉side
『し、晋助…助けて…』
怯えたように俺にしがみつく迦葉。その姿は松下村塾時代と同じ。
「晋助様、誰ッスかこの可愛い子は…!」
「どこか迦葉と似ているような…」
「ショタに興味はありませんでしたが、新しい扉を開きそうです…」
そんな迦葉を興味津々な様子で覗き込むまた子達。武市はとりあえず追い出した。
「オイ、怖がってんだろうが。離れろてめェら。」
などと言いつつも内心とても嬉しい。いつもは銀時にべったりだったが、今はいないからか俺から離れようともしない。優越感で口角が上がる。
「そう言われると確かに…でもあの戴天がこんなに可愛いわけないッスよ万斉先輩。」
『たいてん…?おれ、迦葉…』
「えっ!?」
「ほらみろ。ぬしは子供の頃から愛らしい容姿だったのだな。」
万斉に頭を撫でられている。珍しく振り払わず、されるがまま。
「…まさか万斉に懐いてんのか?」
『ばん、さい?…もっと撫でて。』
「これは…晋助、拙者には弟がいたような…」
「やらねェよ。」
万斉の服を握ろうとする迦葉を抱き上げて止める。
『…晋助?あれ、目、どうしたの…痛い?』
不安げな顔で、小さな手で俺の包帯を撫でる。大きな瞳に俺だけが映っていて、気分がいい。
「なんともねェよ。それより迦葉、腹減ってねェか。」
『…減った。小太郎のおにぎり…』
「…そんなもんはねェが、すぐに用意してやる。」
迦葉の希望で握り飯を用意させる。俺の膝に乗り、それを嬉しそうに頬張った。
「か、可愛い…戴天といえどこんな…こんな…!晋助様、私にも抱かせてほしいッス!」
また子の母性を刺激してしまったらしい。普段こいつと対面する時には絶対しないような緩んだ顔で眺めている。
「だ、そうだ。迦葉、どうしたい?」
『…?おれ、晋助がいい…』
「くゥ…それでも許せちゃうッス…可愛いって罪…」
その場に倒れ込んだ。まさかここまでとは。
「それより晋助、どうするでござるか?今は第七師団の連中が…」
「そうだった。…迦葉、少し…」
『…え、晋助、行っちゃうの…やだ、おれのそばいて…』
「今すぐ帰せ。」
呆れた顔で俺を見る万斉。この顔に勝てるわけがない。
それに離れている間、万斉達に懐かれでもしたら困る。
どこかへ行かないように、そっと抱きしめた。
子供の成長なんて…→←ここのタイトルもメールのタイトルみたいなトコも考えるのメンド臭え
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作者名:逆叉 | 作成日時:2024年3月28日 22時