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丁か半か ページ37

天井近くの通路に隠れて様子をうかがう。
縛られている神威とその両脇に構える執行人。
引きちぎらないのは夜兎ですら動きを制限される拘束具でも使用されているのか。
大量の春雨に囲まれ、アホ面と話をしている。
そこに晋助がやってきて、神威と言葉を交わす。

晋助がそこにいるならおれも遠慮せず片付けられる。

飛び降りて、両脇の執行人の首を撥ねた。

「な、なんだァ!?」
「てめェ何処の所属…ぐぁ!」

騒ぎ始める雑魚どもを斬り伏せていく。

「…あれ、もしかして…」

おれを見て笑う2人。

「何をやっておるのだ!高杉、はやく神威を殺せ!」

晋助が刀を抜く。そのまま神威を斬った。…正確には、神威の拘束具を。
周りの雑魚が一斉に晋助に武器を向ける。

「せめて地獄で眠りな。オンボロ船の船員どもよ。…迦葉!」

それらを一蹴して、晋助、神威に背中を預ける。

『…気付くのはえェよ。』
「俺がお前を間違えるわけがあるめェよ。…春雨にでもなったのか?似合わねェな。」
『えー、おれ海賊向いてねェのかなァ…』
「大丈夫、迦葉は俺が貰ってあげるから。」

アホ面が騒ぐ。結局騙されていたのはこいつだったらしい。
晋助は神威の手を取った。

「どうせ踊るなら、阿呆とよりとんでもねェ阿呆と踊った方がおもしれェだろうよ。」
「…やっぱり面白いね、侍って。」

『これ全部殺してもいいやつ?お前らがどれと手ェ組んでんのかわかんねェや。』
「構わねェよ。ここはあいつら全員の首切り台だ。」

入口が破壊される。なだれ込んできた鬼兵隊と第七師団。

「晋助様ァ!また子は一生着いていきますッス!」
『げ、また子。』
「戴天!晋助様から離れるッス!」

鬱陶しい女…晋助から1歩距離をとる。

「離れる必要はねェ。あいつもいねェんだ、思う存分独り占めしてやるよ。」
「ちょっと、晋助といえど迦葉はやらないよ。」

2人に腕を掴まれ、逃げられなくなってしまった。

すぐに乱闘が始まる。
流石に数が多いか。

腕を振り払い、敵兵に向かって殺気を飛ばす。
怯んだ奴らを斬り捨てた。

「この殺気…まさかあいつ、白い厄災か!?真っ先に殺せ!放っておくと壊滅するぞ!」
『…だからやめろってその呼び方ァ!』
「似合ってんのになァ。」
『阿伏兎てめェから殺してやるそこに座れおれを見下ろすなッ!』

十二師団の連中も混ざって、一気に片付いていく。
逃げたアホ面を晋助と神威が追いかけていった。

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作者名:逆叉 | 作成日時:2024年3月28日 22時

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