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二度あることは三度ある ページ32

大江戸プール。今日は長谷川に頼まれ、監視員としてやってきた。
高台から室内を見渡す。

「あ!銀さんと迦葉さんだ!」
「奇遇じゃな。」

晴太と月詠が近付いてくる。
日輪に頼まれ水練を、とのこと。

『…それよりお前、もっと前しめろよ…』

思わず目を逸らす。…女の素肌は見慣れない。

「す、すまん…なんじゃ、ぬしも男…じゃな…」
「ちょっと、うちの迦葉誘惑すんのやめてくんない?こいつ変なとこ耐性ねェからさァ…」
『…うるせェ。おれやっぱ帰りたい…』
「だめだめ、お前の水着姿見れるのなんてこの回くらいなんだから。」

こんなもん見て何が楽しいんだ。
変な滑り方をする2人を見送って場所を変えた。



子供プールで泳ぎを教える大人が、と長谷川が騒ぐ。見ると、お妙と九兵衛が。…え、あいつあんな胸あんの…?
お妙を壁だと馬鹿にした2人が殴り飛ばされた。

『悪ィ2人とも…』
「…迦葉も僕を慰めてくれ。」

おれの手を引いて、お妙と共に抱きつかれる。…胸元でぐりぐりしてくるのは気のせいか…?おれのは柔らかくもないのに。
女2人とずっと素肌が触れている感覚に慣れず、しばらく固まってしまった。

『ちょ…待っ…』
「九兵衛てめェ迦葉から離れろ!」
「そんなことより、警察に突き出しますからね!」

現行犯だ、だの不祥事だ、だのおれと銀の横乳だ?だの騒ぐストーカーをプールに沈める。



客がいつものおかしい人間ばかりになってきたので、監視員の仕事を放棄しておれも遊ぶことにした。

『小太郎、おれも魚食いてェ。』
「む、迦葉ではないか。もう一度とってきてやろう、エリザベス火を頼む。」



しばらく泳いでいると、茂茂が魔窟に放り出されているのが見えた。
銀がどうにか頑張っている。…ポロリがどうとか聞こえてきたので、あのプールには入らないようにする。

水でへばりついた前髪をかき揚げ、いつの間にか男女に分かれて遊んでいる様子を眺めた。

「迦葉、避けてくれ!」
『あ…?オイ馬鹿ふざけんな…!』

滑ってきた小太郎とぶつかり、プールに投げ出される。

『てめェ、なにすん…だ…』

体中に柔らかい感触。

「な、何をしておる!」
「迦葉…流石に僕もこれは恥ずかしい…」
「ま、まさか迦葉くんのほうから…!」

女達に絡まってしまった。顔が熱い。鼻から血が垂れる。

『ごめ…ちょっ…ぎ、ぎん…たすけて…』
「なんでお前がそうなるんだッ!」

閑話。→←会議は慎重に



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作者名:逆叉 | 作成日時:2024年3月28日 22時

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