【銀魂】怨結び【男主】4 (ページ24)

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お控えなすって！ページ24

結局外で待ってろと言われ、外の木の上でぼーっと空を眺める。入口の外では次郎長が盗み聞きしているのが見えた。

そのまま室内へ入り、しばらくして華佗、西郷、次郎長それぞれの兵がなだれ込む。

面倒臭ェがお登勢に怪我されるのは困る。

中では乱闘騒ぎ。

『…オイ。』

ほんの少し、殺気を飛ばす。途端静まりかえる室内。

「…迦葉、あんたは外で待っといてくれって言ったはずだよ。」
『つれねェなァ。こんな大勢引き連れて…パーティやんならおれも呼んでくれや。というかお登勢、おれの茶は。』
「もう飲んじまったよ。」

次郎長を見る。…気のせいか、少し平子と似ているような。
極道同士、雰囲気で補正でもかかってんのかな。

華佗の発言により、これより4勢力間での私闘を禁止されることとなった。破ったものは、他3勢力から一兵卒に至るまで叩き潰されると。

つまらない町になるらしい。

『…というかおれ達お前の兵だったの？給料寄越せ。』
「何言ってんだい、明日また滞納分の家賃含めてたまを向かわせるよ。」
『げっ…』

次郎長が子分を引き連れて帰っていく。
華佗は去り際、おれを見て笑った気がした。

銀はまだ帰っていないらしい。
新八と神楽に聞くと、途中で平子含めて別行動になったのだとか。
夜が明けても2人は戻らなかった。
華佗の微笑みを思い出す。
…嫌な予感がする。

『…おれ、ちょっと出てくる。』
「迦葉さん、焼肉は？」
『残しといて。…お登勢、馬鹿な真似すんなよ。』
「何の話だい？ほら、さっさと行ってきな。」

店を飛び出した。
きっと銀と次郎長勢力は衝突した。

この町で、戦争が始まる。

雨が降る。
路地裏で、華佗に会った。

「おやおや、こんなところで出会うなんて…水も滴るいい男ぞ。」
『お前、何企んでる。』
「怖い顔。どうじゃ、そちもこちらに…」
『…あの餓鬼使ってどうしようってんだ。』

平子と例の決まり。タイミングが良すぎる。こいつらは繋がっている。

「…お登勢と銀時なる者はとっくに次郎長が向かった。今頃墓地で眠っておる。そちはもう何も気にする事はない。」
『…あ？』

…2人は無事か？

「…それじゃ。そちはどうも他のものを大事にするあまり自身の注意が散漫になるらしい。」

腹が冷たい。刀が突き刺さっていた。

「迦葉の兄貴ー！こいつで兄貴の本性見せてほしいんですゥ！」

…何か塗ってあったらしい。意識をどうにか繋ぎ止める。

『…銀、お登勢…』

構わず走り出した。