天然パーマに悪い奴はいない ページ6
銀との再会から1年ほど経った。スナックお登勢の店主、お登勢には兄弟だと思われていたらしい。いやまぁ兄弟みたいなもんではある。
酒にはなぜか頑なに連れていこうとしないが、出かける時には基本いつも付き合わされていた。甘いものならおれも糖分必要だから助かるんだけど。
そんなこんなで今日も甘いものを食べにきている。
『銀、ひとくちちょうだい。』
「ほら。」
『ん、あ、チョコパフェも美味い!』
「相変わらず美味そうに食べるねぇ。」
『あっ。』
大きな音をたて、目の前からパフェが2つ消えた。聞こえてくる会話からして天人の侍いびりらしい。
「何やってんだ新八!スンマセンお客さん!
オラッおめーが謝んだよ!」
銀と目を合わせ、席を立つ。
「おい。」
「?」
銀に殴られ吹き飛ぶ店主。
「なっ、なんだァ!?何事だァ!?」
木刀を抜き、天人に向き合う銀の横に立つ。
虎顔だ。
「なんだ貴様ァ!廃刀令のご時世に木刀なんざぶらさげおって!」
「隣の奴は真剣も持ってるぞ!どういうつもりだ!」
『ギャーギャーギャーギャーやかましいんだよ!』
「はつじょーきですかコノヤロー。見ろコレ。てめーらが騒ぐもんだから俺たちのパフェがお前コレ……まるまるこぼれちゃったじゃねーか!迦葉とのいちゃいちゃタイムも邪魔しやがって!」
『してねぇわ!』
「アレェ!?台無しだよ!!」
虎顔の天人を木刀で殴る。なんか眼鏡が喋ってるが無視だ、無視。
「貴様ら……何をするかァ!我々を誰だと思って……!」
「俺ァなァ!医者に血糖値高過ぎって言われて……パフェなんて週一でしか食えねーんだぞ!」
『自業自得だぞそれは』
「あんたこの人の仲間なのか敵なのかどっちなの!??」
『なんだァ?眼鏡……おっ。』
天人共を殴り倒したあと、銀に腕を引かれ外へと向かう。転けたらどうすんだ。
「店長に言っとけ、味はよかったぜ。」
「(そいつらは、侍というにはあまりに荒々しく、しかしチンピラというにはあまりに……真っすぐな目をした男たちだった。)」
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sakamata(プロフ) - ぴびびさん» 令和のこの時代に銀魂再燃してしまってメソメソ筆を取った次第なんですけどまだ仲間がいて嬉しいですありがとうございます!! (4月10日 8時) (レス) id: 17e0808b09 (このIDを非表示/違反報告)
ぴびび - ふおぉぉぉぁぉお泣銀魂男主過疎っていってるので書いていただけて本当に嬉しいです泣神様です泣更新応援させていただきます!!!!! (4月10日 1時) (レス) @page4 id: 0eb447a2e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:逆叉 | 作成日時:2024年3月6日 20時