親子ってのは嫌なとこばかり似るもんだ ページ46
晋助side
昔から、よく銀時やヅラと迦葉の取り合いをして喧嘩していた。髪色や懐き具合、剣術センスなどを理由に兄貴は自分だと主張する銀時。迦葉の頭の良さは間違いなく俺譲りだ、と主張するヅラ。
身長の低さは高杉似か、とにやにや笑う銀時に、迦葉とふたりで殴り掛かる。そして先生に全員で怒られた。
俺たちが出会うより前から一緒だ、と言う銀時が心底羨ましかった。あの頃からもう、俺の迦葉に対する気持ちは兄貴分として、なんて単純なものではなかった気がする。
俺の気持ちに気付きもしない迦葉は、銀も晋助も甘えん坊か、と笑う。…銀時。あいつが迦葉のそばにいるのを想像して、むかついた。腕に力を込めて、離さないように。あいつの元へなど返さないように。
…なんて、きっとこいつは望まねェ。
そっと腕を解いて、もう一度頭を撫でた。
主人公side
『そういや晋助、銀も祭りに来てるよ。小太郎は知らねェけど。』
「…銀時にはこれから会いに行く。」
そう言って黙り込む晋助。その目はおれを捉えて離さない。
『…晋助?どうし…』
その時、爆発音とともに辺りが明るく照らされる。祭り会場のほうを見ると、花火が上がっていた。どうやら平賀の出し物らしい。
『すげェ…』
花火に気を取られて、晋助の言葉に気付かなかった。煙管をくわえた晋助が、おれの顔に煙を吹きかける。
『げほっ!な、何すんだ!』
煙のにおいが鼻を刺激する。思わず目を瞑ると、首巻を引っ張られるのを感じた。直後に柔らかい何かが首元に触れる。頬も擽ったい。
『…?』
目を開く。満足げな表情の晋助は、そのままもう一度おれの頭を撫でた後またな、とどこかへ去ってしまった。
…なんだったんだ。しかし久しぶりに会えた晋助に、おれも嬉しくなった。また会えるといいな。
思わず緩む顔で、花火を眺めた。
…爆発する祭り会場を見て、走り出すまで。
(「俺のもとへ来ねェか、迦葉。」)
「(…急ぐこたァねェか。)」
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sakamata(プロフ) - ぴびびさん» 令和のこの時代に銀魂再燃してしまってメソメソ筆を取った次第なんですけどまだ仲間がいて嬉しいですありがとうございます!! (4月10日 8時) (レス) id: 17e0808b09 (このIDを非表示/違反報告)
ぴびび - ふおぉぉぉぁぉお泣銀魂男主過疎っていってるので書いていただけて本当に嬉しいです泣神様です泣更新応援させていただきます!!!!! (4月10日 1時) (レス) @page4 id: 0eb447a2e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:逆叉 | 作成日時:2024年3月6日 20時