検索窓
今日:56 hit、昨日:1,253 hit、合計:28,605 hit

男にはカエルに触れて一人前みたいな訳のわからないルールがある ページ41

「と、いうわけで、今日1日お試しで新撰組やることになった迦葉さんでさァ。」

なんだ、これは。総悟にがっしりと腕を掴まれ、逃げられない。オイ土方、目ェ逸らしてんじゃねェぞ…

新撰組の隊士たちが期待した表情でこちらを見つめている。見せもんじゃねェよ斬るぞ…

『おれまだ何も言ってねェんだけど。つーか万事屋なんだっておれは。』
「お試しだ!あれだったら万事屋への依頼ってことでも!」

土方の隣に座るゴリラ顔の男。お妙の近くで何度も見かけたことがある。どうやらこいつが近藤らしい。

ところでどうしてこうなったか。朝からの行動を思い返してみる。



暇だ。どうせ今日も仕事は無ェ、と銀とソファでだらだらしていると、いつものように新八に文句を言われる。神楽は定春の散歩に出ているので、どうにか新八も外へやれないか、と考えていると玄関の方から声が聞こえた。

「はーい!」

新八が対応へ向かう。

『良い子だよなァ…』
「新ちゃんはどこに出しても恥ずかしくない眼鏡だよォ。」

なんて話をしていると、新八が戻ってきた。

「迦葉さん、沖田さんが用があるそうです。…何したんですか?」
『はァ?なんもやってねェ…』
「だめだよ迦葉。むかついても殴るだけ、って銀さん言ったよね。」

『とりあえず話してくるわ。』

騒ぐ新八を無視して玄関で待つ総悟に会いに向かう。

『…なに、こんな朝から。』
「待ってやしたぜ、迦葉さん。ちょいとついてきてほしいところがあるんでさァ。」
『お前が言うと怪しく感じるんだけど気のせいか?めんどくせェからやだ。』
「こっちは警察でさァ。公務執行妨害でしょっぴけるんですぜ。」
『オイ誰かコイツしょっぴけよ!…はァ。ちょっと待ってろ、準備すっから。』

40秒で支度してくだせェ、なんてほざく総悟を背に居間へ顔を出す。

『おれちょっと出てくるから。』
「えぇ!?やっぱり何かやってたんじゃないですか!もう…」
『やってねェよ!』
「…ちゃんと帰ってこいよ。」
『ハイハイ。良い子で待ってろ。』

ソファて寝転がる銀の頭をぽんぽんと軽く叩き、総悟を連れて万事屋を後にした。



「(…それはずりィ…)」
「(迦葉さんってたまに銀さんを子供扱いするよな…僕も撫でてもらいたかった…)」



『で、どこ向かってんだ、総悟。』
「新撰組の屯所でさァ。」
『…あ?』

帰る、と来た道を戻るおれの腕を掴み、悪い笑みを浮かべる総悟と目が合った。

そして冒頭に至る。

男にはカエルに触れて一人前みたいな訳のわからないルールがある→←閑話。 新八side



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (20 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
59人がお気に入り
設定タグ:銀魂 , 男主
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

sakamata(プロフ) - ぴびびさん» 令和のこの時代に銀魂再燃してしまってメソメソ筆を取った次第なんですけどまだ仲間がいて嬉しいですありがとうございます!! (4月10日 8時) (レス) id: 17e0808b09 (このIDを非表示/違反報告)
ぴびび - ふおぉぉぉぁぉお泣銀魂男主過疎っていってるので書いていただけて本当に嬉しいです泣神様です泣更新応援させていただきます!!!!! (4月10日 1時) (レス) @page4 id: 0eb447a2e9 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:逆叉 | 作成日時:2024年3月6日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。