閑話。 銀時side ページ15
「迦葉。」
『んー…』
「迦葉。」
『うん……』
新しい居候が迦葉で遊んでいるのが見える。寝ぼけて目も開かないままソファに座っている迦葉に、神楽が楽しげに話しかけている。
基本的にこいつは寝起きが悪い。どうやら神楽は迦葉が気に入ったようで、構ってもらいたがるようになった。
良い気はしねェな。
「オイ神楽。あんまり迦葉で遊ぶなよ。」
「なにヨ銀ちゃん!私だって迦葉と仲良くなりたいヨ!銀ちゃんだけずるいアル!」
「いいんだよ俺は。俺たちは特別だからな。」
「じゃあ私はこれから迦葉の特別になるネ。銀ちゃんはそこで指くわえて眺めてるアルヨ!」
「ダァァッ!!させるかァ!」
神楽を引き剥がそうとした時、声が聞こえた。
『うるせ……』
「「迦葉!!」」
目が覚めたのか、目を擦りながら眠たげな目でこちらを見る迦葉。あっかわいい。
「おはようアル!今日もかわいいアルナ!」
『おれ男だよ…』
「関係ないアル!」
『あ、そう……』
周りでちょこまかと動く神楽の頭をぽんぽんと撫でる迦葉。羨ましい。
…あれ?迦葉くん?ちょっと照れてない…?
確かに昔、褒める度に顔を赤く染めながら悪態ついてたな…
『…なんだよ、銀。』
しまった、見すぎていたようだ。あの目に見つめられる。
「いやァ、相変わらず迦葉はかわいいなァと思って。」
迦葉の頭を撫でる。あ、寝癖。
『は…!?…うっせ、ばーか!』
そう言って俺の手を払い除け、眠気覚ましに顔を洗いにいってしまった。
というかなに、あの顔…銀さん元気になっちゃうんですけど……
ふと神楽がこちらを見ていることに気付く。
「…銀ちゃん、もしかして迦葉のこと好きアルか?」
「なっ、なんのことかな〜!?というか神楽ちゃん、そういうのは気付いても言わないお約束だよォ!?」
「迦葉を見る銀ちゃんの目が明らかに優しいアル。それにさっき私に嫉妬してたネ。」
「してませんけどォ!!いつの話ですかそれェ!?」
くそ、こんな餓鬼にバレるとは…
迦葉に告げ口しないように釘をさしておかないと…
「安心するヨロシ。私迦葉には言わないヨ。しょうがないから応援してやるネ。」
「か、神楽ちゃぁん…!」
良い奴だった。迦葉に近付くのは大目に見てやるか。
ジジィになってもあだ名で呼び合える友達を作れ→←ジャンプは時々土曜に出るから気をつけろ
59人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
sakamata(プロフ) - ぴびびさん» 令和のこの時代に銀魂再燃してしまってメソメソ筆を取った次第なんですけどまだ仲間がいて嬉しいですありがとうございます!! (4月10日 8時) (レス) id: 17e0808b09 (このIDを非表示/違反報告)
ぴびび - ふおぉぉぉぁぉお泣銀魂男主過疎っていってるので書いていただけて本当に嬉しいです泣神様です泣更新応援させていただきます!!!!! (4月10日 1時) (レス) @page4 id: 0eb447a2e9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:逆叉 | 作成日時:2024年3月6日 20時