【鬼滅の刃】色々ツッコミたいけどとりあえず自分の顔が可愛すぎる。

31.ビーストキング ページ32

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「私本当に鎹鴉・・・じゃなくてトビに伝達で此処に来るよう言われて！」

「今日は半年に一回の柱合会議。鬼殺隊に入ったばかりの癸女が呼ばれるなどおかしい。おかしいと思わないか」

「私の名前はAで」

「何でも良いだろう」




私の声を所々遮りネチネチと言葉を発する伊黒さん。



親からつけて貰った大事な名前だぞ！何でも良く無いわ！そういえばキラキラネームとか流行ってたよな。仮に名前がビーストキングとかだったら絶対嫌なんだけど。

獣の王、あっ、伊之助じゃん。




「癸が柱合会議に参加するなど前代未聞だと思うのだがね？やはり何かの間違いでは？」

「言い方キツイですね！でも好きです」

「・・・は？」




私の素が思わず出た瞬間、伊黒さんから漏れ出た声。それと同時に宇随さん、蜜離ちゃん、悲鳴嶼さん、しのぶさんが吹き出した。



ごめん抑えられなかった。だって何だよ伊黒さんの萌え袖。萌え袖って全ての夢が詰まってるよな。女がやっても男がやっても可愛い萌え袖を何故伊黒さんがやるんだよ。チラリズムしてる手を握り締めたい。

どさくさに紛れて握ったら駄目かな、とか思ったが握ったら殺されると瞬間的に察知した。





「ぶっは！小芭内に告白とかお前派手におもしれぇ！此奴に惚れる要素あったか!?」

「あ、いやあの好きでした。萌え袖と言う名の小悪魔にやられて口走りました」

「もえ？はは、小芭内この女と知り合いなのか？」

「知り合いな訳が無いだろう」




鋭い視線を伊黒さんに向けられた。


ごめんなさい、気持ちがどうしても抑えられなかったんです。本当ならこの荒ぶる想いを柱全員に伝えたい。



でも私達名前も知らない関係だからさ。言えないんだよな。名前呼べないって辛い。





「尊いなぁ」




小さな声でそう呟く。今目の前に柱がいる事自体まだ信じられない。夢なら覚めないでくれ。



ちなみに冨岡さん、無一郎君、煉獄さんだけが平然とこの様子を眺めていた。そして実弥さんには殺気を含んだ眼差しを向けられていた。論点がずれたから苛ついているのだろう。

怖い、わんちゃん命日かと思うくらい怖い。




「とにかく俺はこの女の存在に頭痛がしてくるんだが。初対面でここまで頭痛が発症したのはこの癸女が初めてだ。痛い痛い」

「んぅ、なんかすみません」




伊黒さんの絶え間ない愚痴に誤り倒すしていた刹那、




「お館様のお成りです！」



と、凛とした声が響いた。

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