【鬼滅の刃】色々ツッコミたいけどとりあえず自分の顔が可愛すぎる。

26.不意打ち抱擁 ページ27

.






「駆け落ちってあの駆け落ち？」

「そうだよ！俺は鬼殺隊になって任務で死ぬ!!帰ってもまた爺ちゃんに叩き上げられて死ぬ!!だから俺と駆け落ちしてよおお！幸せに暮らそう!!?」

「とっても頷きたい。頷きたいんだけど、本部に呼ばれちゃって。…無理かな！」

「うわああぁぁん!!!!」




断った瞬間私の服の裾を掴んでなんとか説得しようとしてくる善逸。



これもう善逸もろとも本部まで引きずってったら良くないか。流石に本部だし駄目かな。

でもさ、裾掴んでくるの可愛いんだけど！泣き顔も可愛いしチャームポイントで離れたくないんだけど!!推しと駆け落ちとか私得なんですけど!?




「Aちゃんと結婚するから！俺絶対Aちゃんと結婚するから!!決めてるからあ！」

「善逸とは結婚したい！イチャラブしたい！けど無理！！！！」

「なんでぇ!!!??」




"嫌だ！俺はAちゃんと結婚するんだー！"

と、泣きわめきながら縋る善逸。



例えるならあれだな。スーパーでお菓子ねだってお母さんに置いていかれる子供みたいな。

えー、どうしよう。チャッピーは無駄に急かすしさぁ。




「ほら、一回そのお爺ちゃんに顔見せに行かないと！そこでまた頑張って男らしくなったら私また惚れ直しちゃうな！」

「惚れる……？」



もう完全貴方の可愛さに惚れ惚れだけどね。




「次会った時にはハグをプレゼント!!」

「もう一声！」

「えっ、ん、じゃあデートも!!」

「よっしゃあああ！！」



ごめん、完全私の願望で塗り固められた提案だけどね。




「俺めっちゃ頑張る！頑張るよ!!」

「ありがとう、此方こそありがとう。ハグとデートって本当もう、うん、ありがとう」

「絶対また会おう!!?」

「うん、絶対執念でまた善逸と再会してみせるよ」




善逸は一段とヤル気ある表情に満ち溢れていた。ハグとデートの強力さである。



そろそろ手を振って別れようと足を進めた瞬間、




「そうだ」



なんて小さい一言を口にした善逸。


振り向いた刹那、善逸の胸元が直ぐそばにあった。

善逸に抱き締められていたのである。



「炭治郎とかいう奴に邪魔されて出来なかった分、させて貰った。はー落ち着く匂い」

「……!?」

「ドキドキしてる音がする。可愛いなー。俺めっちゃ頑張るから」



そう言われ離された腕。善逸は"じゃーまた!!やっぱ寂しい!!"と言い残し嵐のように去っていった。いや去るんかい。


・・・え、何あの魔性の天使。

27.いやあなた誰？→←25.また絶対会おう

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す