【鬼滅の刃】色々ツッコミたいけどとりあえず自分の顔が可愛すぎる。

1.今日は厄日 ページ2

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人間って案外容易く死ぬものだ。


特にすることも無い休日、食べる物がないかを確認し落胆する。今はテレビも見る気にならないし見るとしてもお菓子が無ければ楽しめない。

いつもなら諦めて昼寝をする不規則な事をしている筈が、何故だか今日はスーパーへ行こうと思った。



「あっつぅ……」



外に出た瞬間小さく呟いた言葉も溶かす勢いの熱風が全身を通り抜ける。クーラーが効いた部屋との差がキツイんだよな。


こんな事を思うのは人生初めてではない。寧ろ日常的に思っている事だ。

人間は自分は死ぬはずが無い。そう、この考えは常に持っており、ましてや死ぬなんて0.01%の確率が自分に当たるはずが無い。誰もがそう思っている筈だ。


現に私もそうだったしな。いつも通りスーパーに行こうとしただけだ。



「あっ」



死ぬ時、スローモーションで見えるなんて嘘だ。

古く長いマンションの階段から、一瞬にして転げ落ちる私の体。イケメンが下で受け止めてくれるわけでもなく、受け止めたのは間違いなく硬い床。


最後に自分が発した事葉は、あまりに間抜けな声だった。




いつもなら階段なんて踏み間違えないのに。もしも家を出なかったら。

なんて不満たらたらな事を考えるが、頭がくらくらしてそんな事を考える事さえも煩わしい。

彼氏もいないし普通のぴちぴちJkだったけど、楽しかった。最後にママとパパにもお礼言いたかった。




「ん、はぁ」



呼吸もままならなくなった末、学校の課題をやんなくていいのは良いな。

鬼滅の刃の最新刊買ってないのにな、という我ながら馬鹿馬鹿しい事を最後に思ったと感じている。



数分後、Aはゆっくりと瞼を落とした。

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