すいません、ドタイプです。【赤 葦 京 治】��

ドタイプ88 ページ40

鉄朗に告白された翌週。




私は怒涛の告白ラッシュを受けていた。




いや、なんで!?まだ火曜日なのにもう23人に告白されたよ!?




『今が人生最大のモテ期…!?』




「でも、Aには赤葦がいるから関係ないよね」




『いやそれな?この前の練習試合の時に遠回しに告白されたっぽいけど、待っててって言われたから私待ってる!!』




私は両手の拳を握って言う。




「犬…?」




3時間目が終わった後の休憩時間、研磨の席で話す私。




『あとは昼休みと放課後にも呼び出しされてるし…顔が可愛い過ぎるってのも大変ねぇ…』




そう言って小さくため息をつく。




「Aー!1年生が呼んでるよ〜」




『わかった!今行くー!』




教室のドア付近から聞こえた友達の声。




「早速だね」




行ってらっしゃい、と聞こえた声を背に足を進める。




1年生、かぁ…もしかしたらリエーフ?でも告白なんて有り得ないし部活関係の話とか…?




『はいはーい、横山ですー』




そう言って廊下に出ると、




「あ!クロエさんちわーっす!!」




『え、リエーフ!?』




まさかのリエーフ登場。




『てかなんでクロエ呼び!?知ってるの鉄朗と研磨ぐらいしか…はっ!?』




アイツ教えたな!?




「今日の朝練の後にクロさんから教えてもらいました!!」




『やっぱり…で、何の用?』




何故かめちゃくちゃ笑顔のリエーフに聞く。




「朝練の後、Aさんこれ落としてましたよ!」




はい!と差し出された手を見る。




『あ、これ私の…!!』




そこには中学生の時に鉄朗と研磨がクレーンゲームで取ってくれた大人気シリーズの猫のストラップが。




『わざわざありがとね、リエーフ』




「どういたしまして!!Aさん、担任の先生が休みで代わりにお気に入りのイケメン先生が来るーってさっさと教室行っちゃって拾った時にはもういませんでした笑笑」




『ふふ、イケメンだから仕方ない!!もう授業始まるしまた後でね』




「はい!!失礼します!!」




『Спасибо(ありがとう)』




「え、おれロシア語話せないっスよ…?」




『挨拶とありがとうぐらいはわかるでしょ!?』




一際目立つ日本人離れした骨格は廊下にいる人達の注目を集めながら1年生のフロアへ戻って行った。









まぁ、私も日本人離れした顔面とスタイルを持ってますけどね?w





＿＿＿＿＿
リエーフと絡ませたかっただけ(白目)
ハーフって顔面強い(白目)

ドタイプ89→←ドタイプ87

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す