ドタイプ87 ページ39
鉄朗と一緒に行った買い物から数日後、部活の後に話があると言う寝癖野郎。
私なんかしたっけ?←
特に思い当たる節がなくいろいろ考えて部活が終わった。
あ、今日も夜久さんの可愛さがカンストしてたよ♡
.
『話ってなに?くだらないことだったら帰るけど』
私達の家の近くにある公園。小さい頃、幼馴染み3人でよく遊んだ場所。
私はベンチに座って街灯で照らされた夜の公園を眺める。
「んー…まぁ、俺にとっては大事な話なんですけどネ」
そう言って隣に座る鉄朗。
『ふーん、あっそ』
いつもの様に冷たく答える。
でも、なんか変に緊張して来た…なんで???
いやまぁ、なんとなーくわかるんだけどね?それでも緊張しちゃうよねって話。
「やっぱさ、」
「___俺、お前のこと好きだわ」
真剣で落ち着いた声のトーンでその言葉を零す鉄朗。
『……うん、』
わかってたよね、そんなこと。
「付き合ってくれるか?」
少し笑いを含んだ声で言う鉄朗。
『む、り…に決まってんじゃん』
鉄朗の顔なんて見れなくてずっと下を向いたまま。
「…おう、知ってる」
そんな、長く幼馴染みやってて告白されて簡単に はい なんて言えないよ…
だって、コイツは……
『鉄朗は、…お兄ちゃんみたいな存在で…』
私がフランスから日本に来た時からずっとずっと優しくしてくれて、
『そんな、っ……彼氏とか恋人とか、恋愛対象に見えないのっ…!!』
日本に友達がいなかったひとりぼっちの私に声をかけてくれた存在。
____初めてできた友達なんだ。
「ははっ、そうか」
『鉄朗の気持ちに応えられなくてごめん…』
気付くと涙が頬に伝わっていた。
「じゃあ、そんなAちゃんに俺のワガママ聞いてもらおっかな」
そう言ってベンチから立ち上がり私の前に屈む鉄朗。
そして私の涙を指で拭って、
「ココ、キスしていい?」
唇に優しく触れる。
『は、?いい訳ないじゃんアホ!!』
私のファーストキスは別の人のためにとってあるんだから…!!
「赤葦のためにとってあるんだよな。悪ぃ、ちょっとからかったわ」
『なんなの…』
「じゃあ、デコチューは?」
『……本当は嫌だけどね、まぁ…許す』
ちょっとした救済処置ってやつ?
「ん、ありがと」
そして鉄朗は私の顔に手を添え、額に優しくキスを落とした。
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(*…*) - 尊いの一言につきます。(*´Д`*) (2020年12月13日 19時) (レス) id: a724e61091 (このIDを非表示/違反報告)
麻香(プロフ) - kanaさん» こんばんは〜!お待たせしてしまって申し訳ないです(泣)そう言って頂けて嬉しいです!更新頑張ります〜!! (2020年10月27日 0時) (レス) id: afe79eb2b9 (このIDを非表示/違反報告)
kana(プロフ) - こんにちは!このお話大好きで更新楽しみにしていました!(*´-`*)キュンキュンしましたー( *˙˙*)更新楽しみにしています!^^*これからも,応援しています!(^^) (2020年10月26日 15時) (レス) id: d202a80bf0 (このIDを非表示/違反報告)
麻香(プロフ) - すっぱいグミさん» そう言って頂けて嬉しいです!!私も自給自足して勝手に好きになってます!!()3話分更新したので読んで頂ければ幸いです!!! (2020年10月25日 23時) (レス) id: afe79eb2b9 (このIDを非表示/違反報告)
麻香(プロフ) - 、、、。さん» 更新遅れてしまって申し訳ないです(土下座)3話分更新したので読んで頂ければ幸いです!!! (2020年10月25日 23時) (レス) id: afe79eb2b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:麻香 | 作成日時:2020年2月26日 18時