すいません、ドタイプです。【赤 葦 京 治】��

ドタイプ65 ページ17

『はあぁあぁぁぁ…♡』




連休明け初日の学校ですが横山は幸せに浸っています。んへへへ。




五月病とか知らないもんね、私には関係ないもんね!!




「なに、そのため息…」




席替えで隣の席になった研磨がゲームをしながら言う。




いやぁ、研磨いいねその角度。可愛い…と言うか美人だな(白目)




違う違う!!今は赤葦くんだ!!いや、違くないけど!!←




『いやだってね!?赤葦くん優しすぎるんだよ!?意味わかんなくない!?…もうっ、好き♡』




「……赤葦は基本的に誰にでも優しいと思うけど」




『そうかも知れないけど、ここ最近…と言うか毎日か!!おはようからおやすみまでずっとLINEしてるんだよ!?優しすぎない!?』




なんか赤ちゃんのおむつのCMみたいになったけど、いいや←




「それは良かったね…」




『もう私赤葦くんとのLINE毎回スクショしてるもん!!1つ1つのメッセージが尊くてッ…!!♡』




「スクショ……」




『赤葦くんの全てが永久保存版』




「何言ってるの?」




研磨にドン引きされてるけど気にしない気にしない!!




『はぁ…赤葦くんに早く会いたいなぁ……♡』




.




私は部活中でも 赤葦くんに会いたい とずっと心の中で唱えていた。




唱えすぎて何回か口に出ちゃってたけど。テヘッ☆←




「よーし、帰るか。行くぞー、研磨、A」




いつもの様に鉄朗に声をかけられる。けど…!!




『ごめん、ママに買い物頼まれてるから今日は一緒に帰れないの!!』




「おー、そうか。気を付けろよ?」




『じゃあな顔面凶器!!』




私は鉄朗にそう言って体育館を後にした。




.




スーパーで買い物を済ませ家に帰るために横断歩道が青になるのを待っていると…




『んっ!?エッあれ赤葦くんじゃない!?』




向かい側に制服姿の赤葦くんが歩いているのが見えた。




『エッ!?待って!?いや、制服姿イケメンすぎない!?なにあのイケメン!!!』




私は制服のポケットからスマホを取り出して構える。




ｶｼｬｶｼｬｶｼｬｶｼｬｶｼｬｶｼｬｶｼｬｶｼｬｶｼｬｶｼｬｶｼｬｶｼｬｶｼｬｶｼｬｶｼｬｶｼｬｶｼｬｶｼｬ(((




ってか、会えちゃった!!!←




会いたいって唱えたら会えるシステムですかこれ???




制服姿の赤葦くんに興奮しているとパッと信号機が青になって私は赤葦くんに駆け寄る。




『赤葦くん!!』




私の声に気付いた赤葦くんは顔をこっちに向ける。




「あれ、横山さん?」




うっっわ、イケメン。

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