恋愛シミュレーション*°番外編*°

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Aに言われたことが、頭の中を駆け巡る。


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...俺が、、バカ？


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でも、スマホの画面を見て思い出した。




“６月１７日。


自分の誕生日です。おめでとうございます！”


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...今日、俺の誕生日じゃん。


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親元を離れてからずっとひとり暮らしだったから、誕生日祝うことなんて、何年もしていなかった。

大野さんからの “誕生日おめでとう” のメールぐらいしか、自分の誕生日を思い出すことがなかったんだ。


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今日は大野さんがどうしても外せない用事があるっていうから、日頃の恩返しで店番を引き受けてしまったのだ。


だから、もちろん閉店までいなきゃいけなくて。。


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...Aが、どんな思いで俺の誕生日祝おうとしてたのか。


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相当意気込んでたんだろうな...。


最近、おかしいと思うことはあった。

なんか知らないけど、クラッカーが机の上に置いてあったりして。


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...今日会社休みとったの、そう言うことだったのかよっ...！！


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...どうすればいいんだよ、俺。

このままAのこと、傷つけたままにしてていいのかよ...


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松本「こんばんはー、今日が誕生日の二宮さん？」


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って。

目線をあげたら、ドアのところでＪが嫌味っぽく言ってきた。


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松本「Aちゃんさ、電話通じなくなるし、お前さ....。

自分の誕生日ぐらい覚えとけよ、バカ。」


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Ｊは、店の扉に寄りかかりながら、淡々と俺の事をいう。

...なんなんだよ......。


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二宮「....嫌味言いに来たわけ？」


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松本「この後暇だから、店番やってもいいなー、とか思っただけだけど？」


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なんだかんだ言って、潤くんはこういうところが優しい。


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二宮「ごめんっ！！」


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それだけ言って俺は、店を飛び出した。

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