恋愛シミュレーション*°番外編*°

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和side


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大野「ねぇー、にのー。俺のアドバイス、役に立った？」


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俺が店に着いてすぐ、アドバイスのことを早々に聞いてきた小さなおじさん。


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おじさん、っていうのは大野さんのこと。

名前は大野智。

俺の高校の２学年上の先輩。



部活が同じわけでもなかったのに、なぜか仲良くなって。

高校の時は一緒に出かけたり、お互いの家に泊まりに行ったりしてた。


それで、今でも連絡を取り合って、たまに一緒に食事にも行く仲。


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Aの偽物の彼氏だったとき、相談にのってくれたのもこの人。

だから、なんだかんだでお世話になってて頭が上がらない。


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仕事を探すって報告した時も、


“にのは俺の店で働けばいいじゃん。”

って、声をかけてくれたのも大野さん。


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昨日も、バイトの時に相談したら、

自分の気持ちに素直になって？

って言われて。


俺、自分の気持ちに素直になるの苦手だし、
ましてやそれを、他の人に伝えるなんて無理だと思ってた。


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...でも、朝。

突然口から出た自分の発言に驚いたわけで。


そしたら、Aも素直になってくれたし...。


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大野「にのー？教えてよー。」


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俺、大野さんの頼みには弱いんだよな...。


仕方なく、朝起きたことをおじさんに話してあげた。

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