赤色ゲスドルを堕としてみせる！

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「大丈夫ですよ、待ってます。」

北山「そっか、ほんとごめん。急ぐから！じゃあ、また後で。」





そう言って切られた電話。

電話越しの北山さんの声、いつもより掠れてて…。

…//少し、ドキドキした。





ダメだよ、私！！！

これじゃあ北山さんの思うがまま。




…落ち着こう。

そう思って音楽のダウンロードサイトから、
Kis-My-Ft2の曲を入れた。



少しずつ北山さんを知っていかないと。

全部一気に知ったらいろんな面を見て、
すぐに惚れてしまいそうだから。

とりあえずアイドルとしての北山さんを知ろう。





私はSmileという曲をダウンロードした。



キスマイは７人いるから、
歌声の区別なんてつかないかと思ってた。


なのに北山さんの歌声だけは、

すぐにわかった。



少し鼻にかかった声。

でもそれがとても心地よく聞こえて、歌詞もとても心に染み込んだ。




すごくいい曲で、涙が出た。

…昔のことを、思い出した。




雅紀「Aにはずっと笑っていてほしい。」




…雅紀…。。

私はあなたに満足出来なかったわけじゃないの。


ただ、見えない将来に不安になって
25歳の私が勇気を出せなかっただけなの。






北山「お待たせ、って…泣いてんの？」



北山さんがびっくりして私のことを見つめていた。

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