EP21 ページ23
「あの、質問いいすか。これ、どうしたらいいんすか。」
せわしなく動く佐々木さんの手をを止めるのは申し訳なかったが、一切力になれずに終わる方がもっと申し訳ないので、書類を差し出して聞く。書類を見る伏し目がちな瞳に、耳から落ちる髪に、目が奪われる。…やっぱ俺、この人のこと…。
「これは、ここの内容をーー…、あと、ここに印を押してください。」
「はい。…もういっこいいっすか。好きな人とかいます?」
書類を手にこっちを見たの佐々木さんを見つめ返し、聞く。あれ…今俺、何聞いた?結構振り込まんかった?その証拠に、目の前の佐々木さんが、目をぱちくりと瞬かせる。
「え…と、いない、ですけど…?」
「すいません、急に。なんでもないです。」
怪訝な顔でこちらを見、首をかしげた佐々木さんに謝り、作業に戻る。…俺、今、めちゃ安いやつやった、絶対変なやつやった。本当、失敗した。あぁ…もういい。とりあえずこれを終わらせんと。集中…できんけど集中!…。
…。
…。……ーーーーー。
「先生にこれ、提出してきます。急いで戻ってくるので、お願いします。」
「ん、お、おお…別に急がんでいいで?」
しばらく経った後、佐々木さんが席を立った。トントンさんは急がんくてええって言ったけど多分、そこまで遅くはならんやろ。…とか思った俺の前に並んだのは、今日生徒会室に残った、グルッペンさん、ひとらんさん、オスマンさん、トントンさん、大先生だった。
「さてショッピ。色々と聞くことがあるゾ？」
まずはにっこり、グルッペンさんが俺に笑いかける。…なんか、怖いんすけど。
「仕事をわざわざ背負い込むようなことを、なぜしたのかな…?」
ヒクヒクと顔を引きつらせるひとらんさん。あー、佐々木さんの手伝いの事すか。
「佐々木ちゃん、ずいぶん、ショッピ君に心許してるみたいめう〜。」
「なんでや!?ショッピお前何かしたんか!?」
あくまでニコニコ、いつも通りのオスマンさんに、狼狽するトントンさん。別にそんなことないと思うんすけど…ただわいがこの感情を自覚しただけで。そして最後に。
「ショッピ、あんな質問して…みくちゃんのこと好きなんか!?」
核心をつかれた。
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鈴華(プロフ) - 電球ソーダさん» ありがとうございます！！！そう言ってくださると力になります…！！ (2021年7月8日 18時) (
レス) id: a228d6db47 (このIDを非表示/違反報告)
電球ソーダ(プロフ) - いいお話ですね！とっても自分好みです！ (2021年7月8日 18時) (レス) id: 9b3bfa43e1 (このIDを非表示/違反報告)
鈴華(プロフ) - [ ]さん» ありがとうございます！！移行前の方のコメントもありがとうございます！返信できなくてすみません！頑張ります！！ (2021年6月28日 7時) (レス) id: a228d6db47 (このIDを非表示/違反報告)
[ ] - 鈴華さん» 最高です！これからも更新頑張ってください！ (2021年6月27日 23時) (レス) id: 0e1dc47b5f (このIDを非表示/違反報告)
鈴華(プロフ) - おたろさん» 素晴らしく好きですか！？！？元々ある奴を移行してきた奴なので、めちゃ長く続きます… (2021年6月27日 16時) (レス) id: a228d6db47 (このIDを非表示/違反報告)
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