EP 9 ページ11
「あー、大先生？ちょっとええか？」
えっ…と私、ショッピさんも生徒会室に待たせているんですけど…。書類のお手伝いお願いしてて…。あの…。
「おう！生徒会室で待っとるわ！」
コネシマさんの口調から、鬱さんが了承したことがわかる。…しなくていいのに。…普段は生徒会室ほとんど来ないのに、こういう時だけ予定空けて…!!
「生徒会室行くでー。」
「あ…。…はい。」
そして私が、1つ上の男性の言葉に、Noと言えるはずもなく。しぶしぶ…しぶしぶではあるものの首肯する。大きい声とか、年上の男性とか、暴力とか。父さんを連想させるものは苦手。でも、大きい声の年上の男性であるコネシマさんだけど、1番嫌な“父さんの記憶”から助け出してくれた、ただそれだけで今、コネシマさんへの恐怖は他より少ない。それでもやっぱりマイナスだけど。
「コネシマさん、あの…距離を縮めるってどうすれば…。」
さっき言ってた、君付けとか、ハートつけたりとか、敬語外れるとか無理ですけど、と言外に伝える。恐れ多いし迷惑だろうし何様だよ、て言う…ね。
「呼び方変えてみん？さん、やなくて先輩、とか。俺やったら、コネシマ先輩、あ、シッマ先輩もいいなー!!」
あはははは、と、いつも通り豪快に笑うコネシマさん。…先輩呼び…。そりゃ君とかよりは安い…けどやっぱり、嫌だ。…いや、こういうところがダメなんだって、壁を作るから手伝ってもらえないんだ。父さん呪縛から離れて、一歩でも、進まないと。
「…コネシマ、先輩。」「!?!?」
恥を偲んで、とはまさにこのこと。ついでに、恐怖も押さえ込んで。なんとか言ったその一言に、コネシマさん…改め、コネシマ先輩は、びくんと肩を揺らした。
「な、何や！？いや、言うと思わなかってん…。」
すごく驚いた顔でこちらを向いたコネシマ先輩は、少しだけ照れたように笑う。その表情、見たことなくて、あぁ、これが距離が近いって言うことなのかな、って、ふと思った。
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鈴華(プロフ) - 電球ソーダさん» ありがとうございます！！！そう言ってくださると力になります…！！ (2021年7月8日 18時) (
レス) id: a228d6db47 (このIDを非表示/違反報告)
電球ソーダ(プロフ) - いいお話ですね！とっても自分好みです！ (2021年7月8日 18時) (レス) id: 9b3bfa43e1 (このIDを非表示/違反報告)
鈴華(プロフ) - [ ]さん» ありがとうございます！！移行前の方のコメントもありがとうございます！返信できなくてすみません！頑張ります！！ (2021年6月28日 7時) (レス) id: a228d6db47 (このIDを非表示/違反報告)
[ ] - 鈴華さん» 最高です！これからも更新頑張ってください！ (2021年6月27日 23時) (レス) id: 0e1dc47b5f (このIDを非表示/違反報告)
鈴華(プロフ) - おたろさん» 素晴らしく好きですか！？！？元々ある奴を移行してきた奴なので、めちゃ長く続きます… (2021年6月27日 16時) (レス) id: a228d6db47 (このIDを非表示/違反報告)
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