36本目 ページ36
「…ほんでさー、大先生がなー？」
「おー…。」
穏やかな昼下がり。普段ならそろそろ眠くなる時間やな、とか思う時間帯。俺の目の前にはいま、3人前のフライドポテトと、楽しそうに笑うゾムがいる。具体的に言うと、すでに半分以上食べられた7人前のポテトとゾム、のが正解。もっしゃもっしゃと尋常じゃない量の飯を胃に詰め込んでるゾムは、何もなかったかのように普通に話す。
いやこいつ、今から午後に仕事残っとんのにこんなに食って大丈夫なんか？途中で気持ち悪くなって吐いたりしないん？
「…飽きた。」
「は、いや、飽きたってお前…まだいっぱい残っとるやろ…？」
突然、すん、と何かを悟ったような顔つきになり、ポテトに伸ばす手を止めたゾム。飽きた、と言って食事を中断するのはよくあることだが、流石に仕事の休憩で、しかもこんな何人分も残して言うのはないやろ。
「トントン食って。」
「…はぁ？」
ぎゅ、と俺の方に押し込まれたポテトの皿。それに呆気に取られているうちに、俺の前にあったドリアの皿が向こうに引き取られる。みるみるうちに減っていく俺のドリア。
かわいそうに…こうなってしまったらゾムの気を変えるのは困難やし、俺のドリアさんには生贄になってもらうしか…！
「お前なぁ、ほんまに…自分で食える量だけ頼めや…。」
「別に食い切れんわけちゃうし。」
呆れたままポテトに手を出した俺に、ゾムがむすっと拗ねる。言葉通り、ゾムのまえに並んだドリアを含む諸々はポテトを除いて食い切られとるし、物理的には食えるんやろうけど。
「はー、トントンと来ると食べてくれるしええな！！」
心底楽しそう…いや、愉しそうに笑うゾムにため息をついた。
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鈴華(プロフ) - 暇人な名無し__低浮上ガチ勢さん» 純愛いいですよね！！読んでいただいてありがとうございます！年齢は、一応20代のイメージで書いていますが、はっきりと年齢を評価する予定はないので、ご想像にお任せします…って感じですね。流石に60代とかは無理がありますが…（笑） (2021年9月25日 9時) (
レス) id: a228d6db47 (このIDを非表示/違反報告)
暇人な名無し__低浮上ガチ勢(プロフ) - 純愛ってやっぱりいいですね…！もどかしくもあるけど心がほんわかします。あと、tnさんって何歳位をイメージして書いていますか？大体この辺かな〜位でも……お願いします！ (2021年9月25日 9時) (レス) @page24 id: a2e3bf4b62 (このIDを非表示/違反報告)
鈴華(プロフ) - 愛月咲良さん» いいですよね！！もどかしキュンキュンできる小説を目指しております！！ (2021年5月14日 18時) (レス) id: 8eeebd5c33 (このIDを非表示/違反報告)
愛月咲良(プロフ) - うんん…これはほんとに悶える…恋愛物ってやっぱ良いですね…！！ (2021年5月13日 15時) (レス) id: 4a6d894003 (このIDを非表示/違反報告)
一月鈴華(プロフ) - レノさん» ありがとうございます〜！！完結までよろしくお願いします！！ (2021年5月2日 19時) (レス) id: a228d6db47 (このIDを非表示/違反報告)
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