27本目 ページ27
「じゃ、まずは僕から自己紹介しよかな！はじめまして、鬱でーす。僕のこと知っとるんやんな、よろしくぅ。」
突然の出来事に固まった俺の代わりなのか、大先生がいつものひょうきんな態度で話し始める。サラッと自己紹介を済ませた鬱は、いまだ俺の隣で狼狽している彼女にひらひらと手を振った。彼女はつられるように手を振りかえし、ゆっくり話し始める。
「はじ、めまして。あ、えと、羽瀬川Aです。その、なんで…？」
戸惑いを隠し切れてはないものの、はっきりと受け答えする彼女ーもとい、Aさん。こんな形で名前を知るとは思ってもみなかったが名前まで可愛いとは。さすがは俺の天使。自己紹介を終えたAさんは、緊張した面持ちで俺の顔をじっと見つめる。何かを期待するような、熱意を持った目。
え、どしたん、そんなに期待を込めて見られても困るねんけど。ていうかこの距離で見つめられると心臓持たへんですやばい可愛いすき。
「あー…まあお察しの通りやろうけど、俺は…あー、トントン。食べることとゲームが好きな豚です。どーも。」
Aさんの期待の眼差しをできるだけ気にしないようにして、淡々と自己紹介をする。大先生が「鬱」として自己紹介したのだから俺も「トントン」として。Aさんに本名を明かすのにそこまで抵抗感ないねんけど、なんなら名前呼んで欲しいくらいやねんけど、大先生も便乗してきて本名で呼び合ったりしたら嫉妬する自信しかない。やから、いつか2人だけの時に。
「…やっぱり、トントンさんだったんですね。」
「あー…気付いとったん？」
「声とか、休みのこととか、メンバーの呼び方とかで。」
きゅ、と結ばれたAさんの口からぽろりと言葉が落ちて、思わず苦笑いする。隠せてると思ってたんやけど、さすがに侮りすぎやったか。少しだけ緊張したような表情で頷いたAさんに、なるほど、ファン視点やな、と感心する。俺がトントンだと予想していたなら、この落ち着き様も納得だろう。それでも十分焦ってはいるけど。
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鈴華(プロフ) - 暇人な名無し__低浮上ガチ勢さん» 純愛いいですよね！！読んでいただいてありがとうございます！年齢は、一応20代のイメージで書いていますが、はっきりと年齢を評価する予定はないので、ご想像にお任せします…って感じですね。流石に60代とかは無理がありますが…（笑） (2021年9月25日 9時) (
レス) id: a228d6db47 (このIDを非表示/違反報告)
暇人な名無し__低浮上ガチ勢(プロフ) - 純愛ってやっぱりいいですね…！もどかしくもあるけど心がほんわかします。あと、tnさんって何歳位をイメージして書いていますか？大体この辺かな〜位でも……お願いします！ (2021年9月25日 9時) (レス) @page24 id: a2e3bf4b62 (このIDを非表示/違反報告)
鈴華(プロフ) - 愛月咲良さん» いいですよね！！もどかしキュンキュンできる小説を目指しております！！ (2021年5月14日 18時) (レス) id: 8eeebd5c33 (このIDを非表示/違反報告)
愛月咲良(プロフ) - うんん…これはほんとに悶える…恋愛物ってやっぱ良いですね…！！ (2021年5月13日 15時) (レス) id: 4a6d894003 (このIDを非表示/違反報告)
一月鈴華(プロフ) - レノさん» ありがとうございます〜！！完結までよろしくお願いします！！ (2021年5月2日 19時) (レス) id: a228d6db47 (このIDを非表示/違反報告)
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