社畜はメイドに恋をする。【観音坂独歩】

四歩目 ページ4

「ふふ、むふふ……」





家に帰り、自分の部屋に行きAちゃんと今日撮ったチェキを眺めていた。
メッセージ付きだし、ポーズは可愛いし…なんだ天使って本当に居たんだな。と思いながら丁寧にチェキをファイルにしまった。


これで何枚目だろうか。
自分がここまでハマるとは思っていなかった。でもこれが俺の癒しなんだ。
今まで撮ったチェキを眺めていると扉が開いた。






「独歩〜！もうすぐで飯できっから……って、なんだ？それ」

「ぅぇえ！？ひ、一二三……！！おい、ドア開ける時はノックしろってあれほど…うわっ」

「独歩、それ何！？俺っちめっちゃ見たい！」

「こら！みーるーなーーー！今ご飯作ってるんだろ？」

「ぁ、ほんとだ！やべぇ！」




「後で見せろよなー」とか言って一二三は焦って出ていった。絶対見せるわけがないだろっ。
というか…ぁ、危なかった。俺はこの事を誰にも言ってない。いくら幼馴染の一二三でもバレたら直ぐに先生に言うに違いない。そしたら、先生も心配してきそうだし絶対大変な事になるのは目に見えている。






「何としてでも守りきらねば……」





たまに一二三が部屋を掃除してくれるので見つかってはいけない。チェキが入ったファイルをクローゼットの奥に閉まった。

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