社畜はメイドに恋をする。【観音坂独歩】

三歩目 ページ3

「ひ、久しぶり…だね。」





ぁ、駄目だ。
本当に好きな子を目の前にすると目を見て喋れないのはマジだったみたいだ……、いやいやいや女々しくない。女々しくないぞ、俺は。男だ。そうだ、久々に会えたんだからちゃんと目を見て…





「……！」


「？？」







ぁ、駄目だ。(2回目)
だって、俺を見て首をコテンって(←ここ重要)傾けて話を聞いてくれているAちゃんという天使が目の前にいる。なんだこれは。



「元気そうで良かったです♪最近、全然見かけなかったから…心配してたんですよ？」

「うっ、…ちょっと仕事が忙しくて。」

「そうなんですね…お疲れ様です！今日はゆっくりしていって下さいね！」

「うん。」






そう言ってAちゃんは俺のオムライスに可愛いウサギを描いてくれた。しかも、前にはなかったハートが横にいる。ぇ、これはハートだよな。幻じゃないよな？←





「私、普段は音符とか星とかで滅多にハート描かないけど今日は頑張った独歩さんの為に特別ハート描きました！ちょっと失敗しちゃったけど…召し上がれ♪」

「ぁ、ありがとうぅぅございます…！」

「ふふっ、」



少し照れながら笑うAちゃんは本当に可愛くて、とりあえず食べる前に扱いなれてないスマホのカメラで描いてくれたオムライスの写真を撮った。
そして今日も絶対に彼女とチェキを撮って帰ろうと誓った。

四歩目→←二歩目

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す