社畜はメイドに恋をする。【観音坂独歩】

一歩目 ページ1

今日は久々に休みが取れた。
いつもの朝より調子よく起きれたし、なんなら目の下のクマもいつもより薄い…気がする。





「よし、いくか。」





気合を入れて家を出る時だった。


ガチャッ


仕事柄、朝帰りの一二三が部屋から出てきた。






「んぉ、独歩ちんおっはよー。あれ？？今日なんかめっちゃオシャレじゃね！？なんだよーーーー、デート？？独歩デート行くの！？」

「おはよう、一二三。いや、違う。デートじゃないけど…少し出かけてくる。夜には戻るから。」

「まじかぁーーー。了解！いってらーー！」

「い、行ってきます。」





多分、笑顔で手を振ってくれた一二三は勘違いしてるかもしれないが本当にデートではない。今日は久々に愛しのAちゃんに会える日なんだ。それを考えただけでニヤニヤがとまらん←


Aちゃんとは約半年前に出会った。
仕事で疲れていた俺に笑顔で対応してくれたあの日から俺のハートは鷲掴みされたのだ。




電車に乗って、駅から歩くと目的の場所につき扉を開いた。





カランカランッ♪







「「おかえりなさいませご主人様。」」






「た、ただいま。」

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