蒼ノ欠片 ページ26
ーーーー
僕は、フラベルの王と女王の間に産まれた。
国民の皆に甘やかされながら育った。
フラベル国は花や酒が豊富で、音楽の絶えない、とても賑やかな国だった。
そう。だった、のだ。
「何故そんな事が出来ないんだ！！」
「本当に使えないのね。失望したわぁ。」
鬱「そっ、そんな事言わないでﾖ…っ！」
僕は、叩かれた。
「親に向かいその口の聞き方は何だ！」
「私達はこの国の頂点に立つ者よ？もっと敬いなさい！」
ワケが分からないよ。親なのに、家族なのに、敬語で話さなければいけない。
敬い、尊敬し…親と同じような末路を辿らなければならない。
勝手に、自分のレールを敷かれているのと同じ。
まぁ、耐えられない訳ですよ。
鬱「可愛いね。君」
「えっ…そ、そんなっ……滅相も御座いません……！」
鬱「君の様な美しい女性は見たことがないよ」
こんな感じで、毎日口説いては捨てる…の、日々の中で僕は狭苦しく過ごしていた。
ーーー
ﾄﾞｺﾞｫｫｵｵﾝｯ……!!!
有り得ない程の爆発音。
体感したことのない強風。
目の前の景色は、見たくもなく。
華やかな街、明るい音楽の絶えなかったこの国は、戦争により荒れ地と化し、人々のレクイエムが流れるようになった。
一言で表すのなら、地獄。
「やめろ…やめてくれっ……！！」
実に滑稽だ。
戦争を仕掛けてきた張本人が、たった今。自ら出向き、僕の親に、戦争の業火と月夜の光に照らされ妖気に輝く銀のナイフを向けていた。
？「……お前達に苦情が入り、自ら出向いたのだ。感謝をしてほしいものだが。」
彼の燃え盛る炎のような赤の瞳、全てを凍り付かせるような青の瞳が、汚い二人を映し出す。
「待て！彼奴を引き渡す！！」
鬱「………は？」
何故？どうしたらそんな発想が出来るのだ。
絶句した。そして。
俺の中で、何かが…切れた。
無我夢中で近くの剣を手に取り、綺麗な瞳を持つ彼に止められるまで刺し続けた。
？「お前、ここの者か？」
鬱「そうだね…死場所を探したんだ。丁度良い。」
ｸﾞﾙｯﾍﾟﾝ「…私の名はグルッペンなんちゃらだ。我々と、全てを支配しないか？」
鬱「ふぇぁ？」
これが、昔の話。
現在フラベルがどうなっているか？
僕から言えることはあまり無いけど、我々国の植民地になり少しずつだが、復活しつつあるらしい。
今だ、僕の女癖は直ってない。
どれもこれも、親のせい…なんだが。
僕は汚い。これからも、ずっと。
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し - 一気更新お疲れ様です。……………書きます。(意味深 (2017年9月19日 20時) (
レス) id: f5af2860e4 (このIDを非表示/違反報告)
サイコ狩り - 緑月翡翠さん、ありがとうございます！多分、そうですね…ガウァガウァですね。調べておきます！貴方様の作品が大好きなので嬉しいです！コメントありがとうございました！ (2017年8月17日 21時) (レス) id: 1ecebe046d (このIDを非表示/違反報告)
緑月翡翠(プロフ) - あの、すみません。黒の宝石でしたらおそらくヘタマイトではなくヘマタイトだと思います。 (2017年8月17日 13時) (携帯から) (レス) id: b835eb55b1 (このIDを非表示/違反報告)
サイコ狩り - モノモノさんありがとうございます！そうですね、二重人格っぽい夢主ちゃん何となくサイコっぽいんですよ！（自分の手がそうさせるんだ。）是非、設定を付け足しておきます！もう一度申し上げます。ありがとうございまs…… 文章はここで途切れている。 (2017年8月16日 15時) (レス) id: 1ecebe046d (このIDを非表示/違反報告)
モノモノ - 面白いです！応援します！あの、設定のことなんですが夢主ちゃんに戦闘狂とかサイコとかって付け加えれないですかね？(脅威さん落ちなんで、ひたすら性格を近づけたいだけ)できれば、でいいリクエストです。 (2017年8月16日 7時) (レス) id: e9b24811de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サイコ狩り | 作成日時：2017年8月12日 4時
