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鬼と17歳 ページ22




「あー…229号室の?

あの人なら命に別状はありませんけど、まだ意識が戻らなくて…」




貴「そうですか…」








命に別状はない



そう聞けただけで一先ず安心出来た。









まだ眠っていると聞いて、都合がいいとさえ思ってしまった。





どんな顔して山崎さんに会えばいいか、ここに来ても分からぬままだった。









今山崎さんの顔を見たら余計な事を考えてしまいそうなのもあって。









貴「じゃあ…コレを山崎さんの部屋に置いとく事は出来ますか?」





「…会わなくていいのか」







貴「会ったらダメな気がするんです………ってあれ?」









目の前の素朴な印象の白衣の人からは想像できないような低めの声。





明らかにさっき喋ってた時と違う声に気付いた時、バッと咄嗟に背後を振り返った。









そこには…山崎さんとはまた違う隊服を着た男性が立ってた。




見覚えは…ある。









貴「あ…山崎さんの上司の…」



「ん…」








真選組の副長。土方さん。



芳がカッコいいと黄色い声を上げてた人。









貴「貴方も山崎さんを…?」




土「…まぁな。怪我して運ばれたと一報が入ってな」








やっぱり。









私も一度会ってるし…



芳からは、この人の前じゃ山崎さんがたじたじになっていたって話を聞いてたし。









厳しい人、怖い人、という印象持ってたけど…








部下想いなんだ。きっと。



だってここに来てくれたのだから。









土「だが、まだ意識も戻ってねぇらしいし、俺ぁこの後も予定が入ってる。出直す事にするわ」



貴「そうですか。忙しいんですね…ご苦労様です」







土「あぁ。今日の所はもう良い。

会いてぇ奴にも会えたしな」




貴「え?」








土「いや…こっちの話だ。それより…お前はどうすんだ」









一瞬、その場の空気が変わる。



彼の鋭い視線が私に突き刺さらんばかりに向けられた。









冷や汗が流れ出す。




この人の前じゃ妙な真似はしちゃいけない、と…









土「アイツに会わねぇのか。彼氏だろ」




貴「あ…えっと…その……っ」





土「…ま、今はそっとしといた方がいいとは思うが。
なんせアイツここん所様子が可笑しかったしな。今回頼んだ仕事もヘマしちまったくらいだ」






貴「い…一体何の仕事を頼んだんですか?」









無力な私は話題を変えようと必死だった。

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沙月(プロフ) - 友達としてのところはマジで笑いました...二回くらい読み直したかも。そして、最後見たときの僕の突っ込み。『ちぇ。恋愛じゃねーのかよ。(途中までいい感じたったのによぉ?そしてザキ、怖いよ?ん?)』という情緒不安定でした。 (2019年4月10日 1時) (レス) id: b7d8d46a43 (このIDを非表示/違反報告)
綺羅(プロフ) - 雪さん» そうですね。幸せになってほしいです。コメントありがとうございます。 (2019年1月3日 14時) (レス) id: e5295f2ff6 (このIDを非表示/違反報告)
- 山崎どうか幸せになってください (2019年1月3日 12時) (レス) id: 55babfbb1a (このIDを非表示/違反報告)
ハーレクイン(プロフ) - 作者様の作品よく読ませてもらってます!坂本さん最推しなので嬉しいです!最近山崎も好きなのでなんかもう楽しかったです!これからも頑張って下さい!山崎&坂本さんの作品沢山作ってくださいね!(図々しい) (2018年9月6日 23時) (レス) id: b56fa1b191 (このIDを非表示/違反報告)
- いい話ですねー(*`・ω・)ゞ (2018年8月20日 19時) (レス) id: 253e047399 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:綺羅 | 作成日時:2017年1月13日 20時

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