裏腹１７歳 ページ11
芳は戻って休んでてと言ったけど…
家に戻った後
簡単な料理を作って、再びあの店へ向かった。
…やる事は一つだけ。
貴(にしても結局…これくらいしか作れなかった)
家にあった残り物だけで作り上げたお弁当はちょっと重い。
我が家の経済事情は楽じゃない。
見た目は悪くないと思うけど、山崎さんは喜んでくれるかな。
喜んでくれた時の姿は想像するだけで案外楽しいものだった。
恋人の気分が少しだけでも分かるような気がして。
それも、もう……
貴「あれ…」
目の前の光景にピタッと足を止める。
店の扉から出てきた人物。
あれは
芳と…山崎さんだ。
考えるよりも前に体が動く。
二人に気付かれないようにすぐ側にある電柱に隠れる。
こんなんじゃ怪しまれる上に、すぐにバレてしまいそう。
と思ったけどここからなら二人の話声も聞こえてくる。
何の話をしてるの？
山「その前に俺の話に答えてくれる？」
貴「へ？」
山「あの夜の事」
電柱越しに聞いた声にドキッと心拍が跳ね上がる。
多分…いやきっと芳もそう。
だってここから話を逸らそうとしてるのが見えるし。
私も何故そんな話題を今あげるのか。何で…
電柱越しから見詰める私には
山崎さんと芳がいるあそこだけ…いつもと全く違う雰囲気が漂ってるように思えた。
ここから見ても、
山崎さんが…今まで私が見てきた姿と全然違うのが分かる。
いつもの彼とも、私を助けてくれた時の彼とも違う。
あれは…“山崎さん”なの？
山「さっき君は俺からたまさんの事を聞いたって言ったよね。
俺…教えた覚えないんだけど」
え…。たまさん？
たまさんの事を聞いたって…まさか…
芳にバレたって事？
最も隠し事をしたくない芳に隠したのに…
だらだらと冷や汗が流れ出す。
やっぱり私は芳に敵わないんだと突き付けられた気分。
けど今はそれ所じゃない。
山「でもAは知ってたし、俺から彼女の事を聞いたのは事実だと思う。
じゃあ問題はいつ話したか、だよね」
山崎さんが確信に迫ろうとしてる。
いざそうなると…段々と不安が大きく膨れ上がってくる。
終わらせたいと願ったはずなのに…
．
ラッキーアイテム
革ベルト
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沙月(プロフ) - 友達としてのところはマジで笑いました...二回くらい読み直したかも。そして、最後見たときの僕の突っ込み。『ちぇ。恋愛じゃねーのかよ。(途中までいい感じたったのによぉ？そしてザキ、怖いよ？ん？)』という情緒不安定でした。 (2019年4月10日 1時) (
レス) id: b7d8d46a43 (このIDを非表示/違反報告)
綺羅(プロフ) - 雪さん» そうですね。幸せになってほしいです。コメントありがとうございます。 (2019年1月3日 14時) (レス) id: e5295f2ff6 (このIDを非表示/違反報告)
雪 - 山崎どうか幸せになってください (2019年1月3日 12時) (レス) id: 55babfbb1a (このIDを非表示/違反報告)
ハーレクイン(プロフ) - 作者様の作品よく読ませてもらってます！坂本さん最推しなので嬉しいです！最近山崎も好きなのでなんかもう楽しかったです！これからも頑張って下さい！山崎&坂本さんの作品沢山作ってくださいね！(図々しい) (2018年9月6日 23時) (レス) id: b56fa1b191 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - いい話ですねー(*｀･ω･)ゞ (2018年8月20日 19時) (レス) id: 253e047399 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：綺羅 | 作成日時：2017年1月13日 20時
